胆道(胆のう・胆管)|対応疾患

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安新型コロナウィルスによる肝胆膵外科グループの対応

新型コロナウィルス(COVID-19)による医療機関の対応により、胆道癌、膵臓癌、膵臓腫瘍の患者さんの治療や手術に極力影響しないよう、ベストの治療方針をチームカンファランスにて検討し、われわれのスタッフが派遣し高度な治療や手術を関連病院で行うなど、様々な対応をいたしております。また患者さんやご家族のご心配をなるべく取り除くべく対応も適宜行っております。

また新型コロナウィルスの感染により亡くなられた方々とご遺族のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、現在も闘病中の患者様および対応にあたられているすべての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。

東京医科大学
消化器・小児外科学分野
主任教授 土田明彦

メールでのお問い合わせ:
消化器・小児外科学分野
准教授 永川裕一
naga@tokyo-med.ac.jp

胆道の基礎知識

 肝臓で作られた胆汁という消化液の通り道である、総胆管や胆嚢などのことを総称して胆道と言います。胆嚢がん・胆管がん・十二指腸乳頭部がんなどの胆道にできる悪性の腫瘍(がん)のほか、胆嚢や総胆管に石ができてしまう胆道結石症や総胆管の拡張する胆管拡張症などのさまざまな病気があります。

胆道がん

 胆道がんは胆道に発生するがんであり、胆管がん(肝内胆管がん、肝外胆管がん)、胆嚢がん、乳頭部がんに分類されます。日本での胆道がんの死亡率は、年々増加しております。

症状

 胆管がんや十二指腸乳頭部がんでは、黄疸などの症状が比較的早く出現することもありますが、胆嚢がんは症状がない事が多く、気づいた時には進行していることも少なくありません。

<代表的な症状>
 白目や皮膚の黄疸(胆管に発生した腫瘍により、胆汁が流れにくくなってしまうため)
 白っぽい便(腸に胆汁が流れなくなるため)
 右季肋部や背部の痛みと違和感
 食欲不振、体重の減少

診断方法

 胆道がんの診断には、高い技術を要する検査があります。治療方針を決定する上で重要であり、専門医の元で検査をすることをお勧めします。当科では消化器内科,放射線科と密接な連携のもと最新の医療器機、医療技術にて高度な検査を行っております。

以下の検査が行われます。
 腹部超音波
 腹部CT、MRI
 内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP)
 経皮的胆道造影(PTC)
 超音波内視鏡検査法(EUS)
 管腔内超音波検査法(IDUS)
 経口的胆道鏡(POCS)

必要に応じてこれらの検査を組み合わせて行い、病状に応じた治療方針を決定します。

手術方法

 胆道がんの根治的治療には手術が必要です。手術方法は、腫瘍の部位により選択されます。肝臓の近くにできたがんには、肝臓も含めた広範囲な切除が必要とします。逆に十二指腸側である場合は、膵臓の切除を含めた手術が必要となります。難易度の高い手術ですが、根治手術により長期生存が得られる可能性があり、積極的な手術を行っております。
 当科では安全でかつ根治性の高い胆管がんの手術を行うため、画像解析装置を用いて、手術前に肝臓の立体的な画像化および正確な予定残存肝容量の計算し、術前シミュレーション(画像支援ナビゲーション)のもと手術を行っております。当科は「肝切除手術における画像支援ナビゲーション」において先進医療の認定を受けております。

化学療法(抗がん剤)・放射線治療

 病状によっては内服薬・注射薬などの抗がん剤を使用した治療を行います。副作用が出現することもありますので、注意深く経過を診ながら行います。この他、痛みなどの症状に対し、放射線療法を行うことがあります。

胆嚢結石(胆石)

 症状がある方は基本的に手術の必要があります。無症状の場合でも、腫瘍の存在が否定できない時や胆嚢に石が充満しているときなど手術を必要とする場合があります。
 腹腔鏡下に胆嚢を摘出します。近年はお臍の穴を使い、一カ所の創で腹腔鏡下胆嚢摘出術を行っています(単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術)。

総胆管結石

 無症状の場合でも、基本的に治療が必要です。当院では、消化器内科に依頼し、内視鏡的に胆道砕石術を行い、その後に胆嚢を摘出しています。内視鏡的に砕石できない場合には、手術で砕石しています。

膵胆管合流異常症・先天性胆道拡張症

 膵液の通り道である膵管と胆管の合流部位が正常と異なることが多く(膵・胆管合流異常症)、右季肋部痛、発熱などの症状の他、右季肋部にしこりが触れるようになって発見されることもあります。また、胆嚢や総胆管にがんができていることもあり、その場合、胆道がんと同様の治療が必要となります。健診などで発見される無症状の方もいますが、将来的にがんができてしまうこともあり、手術(胆嚢および胆管切除術)が必要です。
 生まれつき胆管が著明に拡張している病気を先天性胆道拡張症といいます。将来的にがんの発生が高いため、胆管を切除し腸につなげる手術(分流手術)が行われます。分流手術では胆管に狭い部分を残しておくと将来的に胆管炎や肝内結石、場合によりがんの発生が起こる場合があります。そのため手術前に狭窄がないかよく調べたうえ手術を行うことが必要です。
 当科では、より適確な手術行うため、ワークステーションという画像解析装置をもちいて、バーチャル胆道内視鏡や立体的画像を作成し、術前シミュレーションのもと手術を行っており、術後の治療成績は向上致しております。

お問い合わせ

東京医科大学 消化器・小児外科学分野(消化器外科・小児外科)
電話 : 03-3342-6111(代表)
メールアドレス : geka-3@tokyo-med.ac.jp