専攻医プログラムについて

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都心での研修

東京医科大学病院は西新宿の高層ビル群の一角に位置し、地下鉄丸ノ内線の西新宿駅と直結しています。2019年に20階建ての新病院が開院し、ロボット手術を含む最先端の医療機器が完備されています。手術室や病棟は広々としており、白を基調とした内装は美しさと清潔感を兼ね備えています。外科教室の雰囲気は非常に良く、専攻医は東京の中心にあるこの美しい環境で最先端の医療技術に囲まれながら研修を受けることができます。

 

専門医としての基本能力と最先端治療を習得する専攻医研修プログラム

専攻医(後期研修医)での修練期間は、初期研修医とは異なり、専門性を高め、専門医としての基本能力を身に着けることが大切です。当教室では、外科医としての基盤をしっかりと習得するための研修プログラムを構築しています。また『メンター・メンティー制度』を導入し、各研修医の個別指導に当たっています。加えて、専攻医が最先端の医療技術を身につけるための環境を整えており、将来的に外科手術の主流となるロボット手術の習得にも力を入れています。

メンター・メンティ制度

当教室の専攻医プログラムにおける6つのポイント

1.多くの手術経験と手術の基本からロボット手術習得へ
 熟練した指導医の下で多くの手術を経験しながら手術の基本を習得する
 ロボット手術など最先端手術チームの一員として活躍する
2.医療情報の収集と学術的基盤の構築
 最新の医療情報を収集する能力を身に着け、学術的な基礎を築く
3.チーム内学習
 若手医師たちが互いに励まし合いながらチーム内で学習し、手術技術を磨く
4.プレゼンテーションとマネージメントスキルの強化
 プレゼンテーション能力やチーム内でのマネージメントスキルを学ぶ
5.内視鏡検査、超音波検査の習得
 医師としての専門性を広げる上で検査技術習得の支援
6.専攻終了後のキャリア形成サポートプログラム
 各専門領域のキャリア形成に向けた多彩なサポート

外科専門医の資格取得
外科専門医の資格取得には、定められた症例を経験することが必要です。当教室では、短期間の他科のラウンドを組み合わせながら、専攻医が必要な症例数を効率的に、かつ迅速に経験できるよう支援しております。

大学病院で多くの手術を執刀し、手術の基本を習得
大学病院での研修では、良性・炎症グループにも配属され、腹腔鏡下胆嚢摘出術、腹腔鏡下虫垂切除術、ヘルニア根治術など、多くの手術を執刀医として経験しています。手術技術を習得するには、正しい手術の基本から学ぶことが重要です。基本技術をおろそかにし、ただ単に多くの手術を執刀経験するだけでは、誤った技術が身につき、その修正に多大な時間を要することがあります。研修中は、正しい基本手技を適切な指導医の下で習得することが極めて重要です。当教室では、高度な技術を有する指導医が、手術の正しい基本をしっかりと指導しています。

 手術の基本
 ・メスの持ち方 ・電気メスの原理と使用法 ・切開の仕方、正確な運針方法
 ・手術展開方法 ・郭清の基本 ・エネルギーデバイスの正確な使い方など

ロボット手術の習得
当教室は,上部消化管,肝胆膵,下部消化管領域で全国でも先駆けてロボット手術を開始しました. 現在は、専攻医に対し、将来の主流となるロボット手術の技術指導を行っています。1年目の専攻医はロボット手術の助手としてのCertificationを取得し、専攻医3年目には関連修練施設である戸田中央総合病院で術者のCertificationを取得し、手術経験を重ねています。専攻医に対しロボット手術の習得に力を入れているのは、全国でも当教室だけです。

医療分野では、常に最新の知識と情報が求められます。当教室では、最新の医療情報の収集に力を入れており、若手医師たちが様々な知識を共有することで、常に先進的な情報に触れる環境が整っています。最新の医療情報を効果的に収集する能力を身につけることは、学術的な基盤を築く上で非常に重要です。当教室では、専攻医の段階からこのような能力の習得を支援しています。

当教室では、チーム内学習を大切にしています。若手医師たちが互いに励まし合いながら、チーム内で共に学習し、手術技術を磨いています。少人数の環境では学習が難しい場合があるため、多くの若手医師たちが集まることで、お互いに支え合いながら成長していく環境を整えています。

患者に対して適切かつ高度な医療の提供する上で、医療チーム内での情報共有も重要です。このため検討会でのプレゼンテーション能力も高める必要があります。また、チーム内での効果的なマネージメントスキルも同様に重要です。専攻医の段階でこれら二つのスキルを磨くことを推奨しています。

外科医にとっても、内視鏡検査や超音波検査のような検査技術の習得は、医師としての専門性を広げる上で重要です。これらの技術を身につけることで、将来、より多様な医療業務に対応することが可能となります。専攻医にはこれらの検査技術を修得することを推奨しています。専攻医3年目には、希望者に対し、これらの検査技術の習得に対する支援を行っています。

各専門領域のキャリア形成に向けた多彩なサポートを行っています。
 1.消化器外科専門医もしくは小児外科専門医を最短で取得
 2.内視鏡外科学会技術認定医取得に向けた支援
 3.各臓器の専門医(日本食道学会食道外科専門医、日本肝胆膵外科学会高度技能専門医、日本大腸肛門病学会専門医など)
   取得に向けた支援
 4.ロボット手術の習得
 5.医学博士(学位)取得に向けた支援
 6.学会・研究活動支援
 7.女性外科医のライフスタイルに合わせたキャリア支援

専攻医の待遇

勤務体制と給与
大学での勤務(平日4日,隔週土曜日午前)と教室が提携している施設での外勤(週1日)で構築されており,大学の基本給と外勤収入により、当教室に所属する専攻医は、民間医療機関で研修を受ける専攻医と比較して、経済的に恵まれた環境で研修及び業務に専念できるようになっています。

勤務環境
教室の雰囲気は非常に良く、スタッフは明るく協力的な姿勢で仕事に取り組んでいます。また屋根瓦式の指導体制が行き届いており、後輩への常時指導の体制が整っています。チーム医療が導入され病棟業務や手術業務は交代制で行われており、有給休暇に加え、1週間のリフレッシュ休暇や育児休暇など、バランスの取れた勤務環境が整っております。

研究活動支援
学会活動など出張に関する経済的な支援を行っております。

女性外科医のライフスタイルに合わせたキャリア支援

日本での女性外科医は増加しており、若い世代の外科医では3人に1人が女性外科医といった時代です。女性外科医を目指している方にとって、キャリアを継続しながら妊娠・出産・子育てというライフイベントとの両立は大きな課題でもあり、不安に感じている方もたくさんいると思います。 現在、当教室では多くの女性外科医が在籍しており、専門医を取得しています。男女問わず教室員の各家庭の環境にあわせ勤務形態を調整しております。女性外科医が働きやすい環境として、産休・育休への配慮や医局での女性専用スペースの確保・大学病院の育児支援(院内保育・病児保育など)が整っています。
https://www.tokyo-med-diversity.jp/childcar

入局Q&A

Q.医局説明、医局見学はされていますか?
A.毎月第1月曜日に現地・Zoom説明会、年に2回ほどの現地開催の説明会を実施しています。また医局見学は時期を問わずに可能ですので、ご連絡いただければ調整させていただきます。
詳細はこちら

Q.他病院で後期研修をしていますが入局しても大丈夫でしょうか。
A.大丈夫です。毎年多様な病院から入局頂いておりますので、ご心配なくご連絡ください。

Q.東京医科大学卒業でなくても大丈夫でしょうか?
A.医局員にも他大学出身も多く、研修病院も様々です。特に他大学のために入局後不利になることはございません。

Q.外科医の仕事=激務の印象がありますが、休みはあるのでしょうか?
A.当科はライフワークバランスを重視した、業務システムを採用しています。若手に過度な負担がかからないよう休日・夜間は回診番、オンコール体制をとっており、休みをしっかりとれるようになっております。また有休等も事前に相談していただければとることも可能です。夏季休暇も7日間以上の取得を原則としており、長期旅行ももちろん可能です。

Q.大学病院以外にどこの病院で働く可能性がありますか?
A.出張先一覧をみていただければわかるように、関東中心に様々な出張先がございます。出張先に関しても症例のバランスをみながらですが、ライフイベント希望等に沿えるよう検討させていただきます。

Q.女性医師でも外科医として働くことは可能ですか?
A.もちろん可能です。現在8人の女性医師が在籍しております。
専門医、サブ・スペシャリティ専門医、学位などキャリアアップも可能です。
結婚・出産・子育てといったライフイベントは、各家庭の環境に応じて男女問わず医局員の意見を尊重する職場環境を目指しています。

Q.出産後でも外科医として働くことは可能ですか?
A.もちろん可能です。妊娠中の体調に合わせた勤務体制、産休・育休休暇の取得、育休後の復職による勤務体制の調整など医局員の意見を尊重して臨機応変に対応します。

Q.入局後はどのように資格等を取得していけるのでしょうか?
A.当科特有のメンター・メンティーシステムがあり、資格に関してもメンターからのアドバイスがあり、基幹専門医は最短でとることが可能です。外科専門医から消化器外科または小児外科専門医、博士号、そして手術関連の高難度の資格まで、多数のスペシャリストが皆様の取得をサポートします。

Q.若手のうちから手術に入れますか?
A.大学病院のうちに、基本的手術手技を学ぶプログラム、勉強会があり、成長次第で術者を多数経験することも可能です。早期にロボット手術のCertificateを取得し、また消化器外科専門医を最短年次で取得できるような多様かつ十分な手術件数を達成する事ができます。

Q.学会活動や研究は指導してもらえるのでしょうか?
A.もちろん指導します。この学会で発表してみたい等希望に沿い、指導者が一緒に取り組みます。

Q.外科医不足と言われていますが、入局者はいるのでしょうか?
A.2022年度は5人、2023年度は6人の仲間が加わっております。毎年コンスタントに医局員は入っており、若手医師が多数います。

Q.大学病院勤務の収入はどうなのでしょうか
A.月100万前後はあると考えていただいていいと思います。外勤先の希望等も可能であり、収入等も相談可能です。

Q.留学はいけますか?
A.現在、コロナの影響で海外留学中の医師はいませんが、多数の医師が海外留学を経験している実績があります。また現在国内留学者が在籍しています。今後、海外留学希望者は希望にそって留学が可能です。

Q.基礎研究は可能ですか?
A.可能です。臨床医としての研鑽を積みながら研究を行うことも可能ですし、基礎研究のみを集中的に研鑽することも可能です。

Q.今後開業を考えていますが入局可能ですか?
A.可能です。外来、内科的知識、内視鏡等、開業に必要なスキルも磨けます。また、開業時に持つべき資格を取ることも可能です。実家での外勤等も可能です。


見学・問い合わせなどありましたら、下記までお気軽にご連絡ください。
教室員一同、お待ちしています。

連絡先

東京医科大学 消化器・小児外科学分野

<医局長>
真崎 純一 : junichim@tokyo-med.ac.jp

<研修担当>
笠原 健大 (卒後臨床研修センター 副センター長) : kasadog@tokyo-med.ac.jp

電話:03-3342-6111(代表)

※見学も随時受け入れております。