診療科長あいさつ

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ご挨拶

診療科長

私たち眼科医は、人体の臓器のなかでも特に小さく精巧な構造を持った眼球と、その周囲に生じるさまざまな疾患を直すべく、診断と治療を行っています。診療の対象となる臓器は大変小さなものですが、ヒトの日常生活における情報の80%以上は視覚を通して獲得していますので、日々の生活の質(QOL)の維持と向上に果たす眼科医の役割は決して小さくありません。

当院における平成27年度の診療実績は、外来延べ患者数66,780名、手術件数2,963件でした。その内訳は白内障手術が2,051件、網膜復位術を含む網膜硝子体手術が618件、緑内障手術が約221件、眼腫瘍151件、斜視手35件、角膜移植36件などで、この他にも加齢黄斑変性症に対する抗VEGF抗体などの硝子体注射による治療が約2,900件など、数多くの眼疾患の診断と治療を行っています。日常診療の他にも、未来の医療を担う学生や研修医の教育、より優れた診断法や治療法の開発を目的とした基礎的研究など、その活動は病院内にとどまらず、広い分野で眼疾患の克服に向けた努力を重ねております。また、新宿の本院を中心に茨城医療センター、八王子医療センターをはじめ関東圏を中心に10以上の関連病院に眼科医常勤医を派遣し、地域医療の維持、発展にも努めております。
今年創立100周年を迎えた東京医科大学の中でもとくに長い歴史のある眼科学教室では、質の高い医療を提供するための自己研鑽を怠らず、社会に貢献できる医師集団でありたいと考えています。

眼 科
科長 後藤 浩