たとえば眼疾患のために視力が手動弁、すなわち目の前で振った手の動きが分かる程度まで低下してしまった患者さんに、眼鏡処方や適切なアドバイスを提供するによって笑顔を取り戻していただく。これがロービジョン・ケア外来の役割です。特殊な眼鏡のみならず、視力や視野に著しい障害が残ってしまった方がより快適に日常生活を送っていただけるように、文字を拡大して見る装置の説明や、より見易くなるよう工夫をした日常品を紹介しています。最近は世界でも恐らく始めての試みと思われるiPadを用いたロービジョン・ケアを試み、好評を得ており、今後もその可能性について患者さんとともに検証していく予定である。