東京医科大学

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学会・研究会の報告

第2回 周術期輸血カンファレンス

投稿者:金澤

カテゴリ : 研究会

先日, 当院において, 周術期輸血カンファレンスが開催されました.
初期研修医の小野先生が"頸管裂傷による大量出血に対してAT III製剤を使用した一症例"というタイトルで発表をしてくれました.

産科的DICは経過がとても早く, 産科的DICスコアでは検査所見よりも基礎疾患や臨床症状に重点をおいており, DICの確定診断前に治療を開始することが推奨されています.
また, 基礎疾患と密接な関係がある事も, 大きな特徴です. その中でも, 常位胎盤早期剝離が最も多く, 50-60%に及びます. その他, 出血性ショックや重症感染症, 子癇, 重症妊娠中毒症などがあります.
私たち麻酔科医は, こういった特徴をしっかりと把握し, 産科の先生達と同じ温度で患者管理(緊急手術やICU管理など)に向かうことが, とても大切だな, と改めて感じました.
小野先生そして忙しい中指導をしてくれた金子先生, お疲れさまでした!
 
 また、昭和大学歯科麻酔学講座教授飯島毅彦先生の"TLARIとTACO"については、輸血についての知らない事が満載で大変勉強になりました。



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