東京医科大学 麻酔科学分野

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手術麻酔部門紹介

手術室

 中央手術室では、常勤約30名のスタッフが働いています。
 他大学からは、歯科麻酔の先生方の医科麻酔研修を受け入れています。

 当院では研修医の先生が月に2~4名ラウンドしており、気管挿管や観血的動脈圧ラインなどの手技はもちろんのこと、麻酔の基本的概念、呼吸・循環管理などの全身管理を日々の臨床業務の中で習得しています。
 土曜日には、DAM講習や末梢神経ブロックの勉強会などを適宜催しています。

専攻医1~2年目の研修内容は?

 麻酔科専攻医1~2年目では手術室をメインの研修として、ペインクリニック外来と集中治療部での各々3ヶ月間の研修を行なっています。
 手術室専攻医1年目では必ず上級医と2名で症例を担当し、個々の症例に対して術前評価・術前の麻酔計画・実際の麻酔・術後管理などを密に相談し実践します。
 ・通常の気管挿管、分離肺換気、意識下気管挿管、気管支鏡ガイド下気管挿管
 ・硬膜外麻酔、脊髄くも膜下麻酔、中心静脈カテーテル挿入etc.

東京医大の外科手術の特徴

ロボット支援下手術

 現在、泌尿器外科を筆頭に、婦人科、消化器外科、呼吸器外科などの多くの診療科で、ロボット手術が導入されています。私たち麻酔科も、これに関連する臨床研究を手がけています。

心臓血管外科

 当施設では主に成人の心臓および大血管手術を行っています。専攻医3年目では教育関連病院において心臓麻酔の基本研修を行い、心臓・大血管手術における術中管理や経食道心エコーを通して患者様の予後改善に役立てるよう日々修練を積み重ねています。
 近年経カテーテル的大動脈弁植え込み術の件数も増加しており、当院においても2023年に100例の症例を経験するに至りました。

呼吸器外科

 呼吸器外科の肺癌手術は、歴史的にも非常に古くからの実績があります。片肺換気麻酔の豊富な経験を基に、私たちは新しい気管支ブロッカーシステムを考案しました。2002年にクーデック気管支ブロッカーとして製品化されて以来、これまでに全世界で6万件の患者がこの気管支ブロッカーによる手術を受けています。
 この他呼吸器外科・甲状腺外科としては気管ステント挿入術の症例もあることから、究極的なDifficult Airwayの麻酔管理のノウハウも充実しております。

産科・婦人科

 当院では、2009年に婦人科領域でのDa Vinci手術国内1症例目を行い、現在までに600例を超えるDa Vinci手術の麻酔管理を行ってきました。その他、良性疾患に対しては腹腔鏡手術が積極的に行われています。
 また産科領域では、緊急での全身麻酔管理帝王切開や定時の帝王切開術の麻酔を担当します。脊髄くも膜下麻酔だけでなく、全身麻酔管理で行う帝王切開術を経験することが可能です。
 その他、低出生体重児などの新生児症例やさまざまな科の症例を担当することができ、臨床研究にも力をいれています。

小児科

 小児外科・形成外科・耳鼻科を中心に、新生児も含めた麻酔管理を行っています。

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