東京医科大学

麻酔科学分野 麻酔を受けられる患者さまへ

Staff Room

緩和ケア

私たちが目指す緩和ケア

 緩和ケアとは、命に関わる疾患によってさまざまな問題に直面している患者さんと、そのご家族の方の「人生の質・生活の質」を支えるチーム医療であり活動です。

 2013年2月から当麻酔科の田上教授が緩和医療部の責任者となり、東京医科大学病院でがん治療を受けておられる患者さんやご家族が辛い思いをせずに治療を安心して続けられるように治療科と協力してお支えしています。難治性の痛みで困っておられる患者さんには麻酔科のペインクリニック部門と協力し神経ブロックを、放射線治療部門の協力を得て放射線治療も行っています。

 緩和医療・ケアはがんと診断された時点から患者さんやご家族へ提供されるものです。痛みなどの症状コントロール、こころの辛さを和らげること、治療の副作用対策、経済的な問題への相談などは治療を支える大切な部分です。また治療よりも症状コントロールが中心になる時期においても、安心して次の療養場所に移ることができるように支援をしています。当病院で最期を迎えられる患者さんやご家族には、その人らしい人生のSoft Landingができるように支援しています。

 私たちは診療拠点病院としての医療活動にとどまらず、地域の中核病院、緩和ケア病棟やホスピス病棟、在宅医療においても切れ目のない緩和医療・ケアを継続できるように、それぞれの場で治療やケアを担当する医師をはじめ多職種の医療者や介護者とともに患者さんとご家族をお支えします。