東京医科大学

麻酔科学分野 麻酔を受けられる患者さまへ

Staff Room

専門医・指導医教育

抄読会(月・水・金、7:50~8:10)

 学年や経験に応じて、様々なスタイルの抄読会を行っています。若手の先生達には、実際に自分が経験した症例に関連するケースレポートを多く読むことで、臨床経過に即した判断力と診断力を養ってもらいます。慣れないうちは日本語文献でもよいことにしています。単に、臨床に直結する知識を増やすだけでなく、短い発表に解りやすくまとめ、質疑応答も経験することで、プレゼンテーション能力やディベート能力を高めることも目標にしています。

 学年が上がるにつれ、英語論文や原著論文、レビューなどにも挑戦するようにします。上級医は最新の英語論文を読み、様々な研究手法や統計処理、研究のLimitationなどについても解説し、皆がリサーチワークへの理解を深められるように工夫します。

勉強会(火・木、7:50~8:10)

 専門医以上のスタッフが講師となり、麻酔、集中治療、ペインクリニックの3部門の勉強会を行っています。内容は、後期研修中にマスターすべき基礎的な知識、学会でのトッピックス、自分たちのトピックス、の3つです。オリジナルの資料を用いたレクチャーになりますが、復習用として以下の3冊のテキストを推薦しています。

内容: Basic 麻酔/ICU/Painの基礎。
  Topics 学会などでの最近の話題。
  Our Topics 最近、経験した症例に関するもの。
     

症例検討会(第1週の土曜日)

 麻酔、集中治療、ペインクリニックの3部門から症例を選び、フィードバック形式の症例検討会を行っています。

DAMセミナー(第1、3、5週目の土曜日)

 DAM(Difficult Airway Management)セミナーと称して、当大学に設置されているシミュレーションセンター(医学教育推進センター)において、換気困難や挿管困難症例の麻酔導入シミュレーションを行っています。気道管理は、将来、どの診療科を志すにしても身につけておくべき技術ですから、2ヶ月の初期研修中に必ず一度は経験してもらいます。

その他のワーキンググループ

 臨床と研究の領域において、いくつかのワーキンググループが活動しており、DAMセミナーもそのうちの一つです。興味ある分野を伸ばすことでモチベーションも高まりますし、将来、自分のサブスペシャリティを確立する足がかりにもなります。ワーキンググループのリーダーはある程度固定していますが、それ以外のメンバーの所属は自由で、出入りも自由です。現在、臨床で4つ、臨床研究で8つ、基礎研究で3つのワーキンググループが活動しています。

招待講演

 第1回の稲田英一先生(順天堂大学)を皮切りに、各分野における著名な先生を講師としてお招きし、講演会を開催しています。普段、学会ではお話をする機会を持てないような先生に、色々な質問をしてみたり、ゆっくりとお話を聞いたりすることができます。招待する講師は、医局員全員に対するアンケート調査を元に選出します。

  

新都心麻酔カンファランス

 毎年秋に、本院、付属病院、関連病院の先生がそれぞれ演題を持ち寄って、新都心麻酔カンファランスを行っています。内輪のカンファランスですから、他の学会などでは言えないような率直な(きわどい?)意見交換もあり、とても盛り上がります。違う施設で働く医局員同士の、貴重な交流の場にもなっています。