東京医科大学

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学会・研究会の報告

第418回東京医科大学臨床懇話会

投稿者:柿沼

カテゴリ : 研究会

今回の臨床懇話会は、血管外科主催の"ステントグラフト治療後に発生した大動脈狭窄に対する手術経験でした。麻酔科では手術中のマネージメントを10分ほど発表しました。先日の宮田先生の抄読会でありましたが、APICOAORTIC CONDUIT の症例です。症例は、アメリカで数回手術を受けていましたが、マルファン症候群の診断が遅れたことから、おそらく本来なら人工血管置換が必要なところにステント治療がなされたことが問題でした。初期治療での診断の重要性を感じました。大動脈弁狭窄で手術が必要で、狭小弁輪であったり、石灰化が強かったり、CPBに耐えられなそうであったり、開胸歴があったりなどの症例では、APICOAORTIC CONDUITは、有効な手術かも知れません。症例が増加していく高齢者のAS治療では、経カテーテル的大動脈弁植え込み術(Transctheter aortic valve inplantation:TAVI)、も症例を増やしそうですがAPICOも増えていくかも知れません。
apico 臨床懇話.pdf

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