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学会・研究会の報告

集中治療地方会(キラーパスにご用心)

投稿者:奈倉

カテゴリ : 学会

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 暑い日差しの中、7月30日に日本大学会館、アルカディア市ヶ谷で行われた日本集中治療医学会関東甲信越地方会に参加しました。

 参加したのは宮田先生、野口先生、益本先生、竹下先生、勇内山先生と"強力助っ人"中村先生(感染制御部)。これで全員かと思っていましたが、「遊びに来たよ~」と軽~い言葉で現れたのは西山先生でした。

 東京医大からは竹下先生と益本先生が発表しました。ICUの看護師の新井さんも発表していました。

新井さんは[「経口挿管チューブ固定によるスキントラブルの減少を検討する」~リムーバーを導入して~」]という演題で発表していました。正直リムーバーという存在自体よく知りませんでした。今度どういうものか見せてもらおうと思いました。 

 竹下先生は「グラム染色が抗菌薬選択に有用であった重症肺炎の一例」という演題でした。グラム染色は、悪い言い方をすれば古くからある検査で今さら学会発表するようなものでもないという印象を持つ人もいるかもしれませんが、迅速かつ適切な判断が要求されるICUにおいて非常に有用な手段だと感じさせる内容でした。感染制御部の中村先生が控えていたためか冷静な発表で無難に終わりました。

 益本先生は「胸部大動脈瘤切除術後に血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)を発症した一症例」という演題でした。元々は他の先生が発表する予定だったのが地方会の少し前に急に変更になりました。突然予想外の"キラーパス"を受けた益本先生は発表直前まで準備に追われていました。事前に行われた予演の時はさすがに準備不足という印象が拭えない状態でしたが、本番は違いました。質疑応答も文献を引用しながらの落ち着いた解説で受け答え、代役とは思えませんでした。

みなさんお疲れさまでした。特に益本先生お疲れ様でした。

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