東京医科大学

麻酔科学分野 麻酔を受けられる患者さまへ

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医局カンファランス

小児の上気道感染 LMAvsFM

報告者:金子

カテゴリ : 本院 抄読会

今日の抄読会は、URI患児の気道管理についてです。

URI患児は気道の過敏性があがっているので、喉頭痙攣、気管支痙攣、また肺炎などの呼吸器合併症のリスクが高くなります。報告では、挿管(ETT)よりもLMAの方が安全とされています(まぁ、症例によると思いますが・・・)。しかし、LMAとフェイスマスク(FM)での合併症を比較したものは少ないため、この論文では両者を比較しています。結果は、 咳嗽・嘔吐・気道保持のための頭位変換はFA群で有意に多かったです。

色々と意見はあると思いますが、一般的に声門上器具は患者さんへの負担が少ないとされていますし、挿管・抜管時に気道への刺激が少ないものの方がいいのかもしれません。そして、もしも喉頭痙攣などが起きた時には挿管も必要になることがあると思うので、挿管のできる声門上デバイスがいいのではないでしょうか・・・i-gel?air-Q?

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