レミフェンタニル先行投与の危険性
2011.12.21
報告者:石崎
プロポフォールで入眠させて換気を確認した後に筋弛緩を入れるという麻酔科医は多いと思います(私は違いますが)。その中には、プロポフォールの血管痛予防のためにレミフェンタニルを先行投与させている人もいるでしょう。
そんな人に質問です。
レミフェンタニルを先行投与していて換気困難に陥った場合、
①DAMアルゴリズムSTEP1に準じて、麻酔を覚醒させる。
②筋弛緩薬を投与する。
の、どちらを選びますか?
筋硬直に気付けますか?
筋硬直であるという判断に自信をもてますか?
ブロンコスパスムやアナフィラキシーの可能性は?
加えて、肥満や小顎、扁桃肥大、頚部腫瘤など、CVCIになってもおかしくない症例では、
換気困難の原因が何であるか、専門医クラスでも判断に迷うことがあります。
ですが、
筋硬直はもともと、アルチバを先行投与させなければ生じ得ない現象です。
自分で掘った穴に、自分で落ちるようなものです。
今回は、レミフェンタニル先行投与の妥当性を検討し、6つの文献をレビューしました。
質問に対する正解③も提示しています。
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