東京医科大学

麻酔科学分野 麻酔を受けられる患者さまへ

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医局カンファランス

たかが手洗い,されど手洗い...

報告者:野口

カテゴリ : 本院 勉強会

今日は,手洗いについての勉強会をしました.たかが手洗い,されど手洗い...基本に戻って手洗いについて考えて見ましょう.
WHO(世界保健機関)は世界の多くの患者生命を脅かす医療関連感染症を防ぐことを目的とした"Global Patient Safety Challenge(世界の患者安全への挑戦)"を企画し,その一環として"Clean Care is Safer Care(衛生的なケアが安全なケア)"のプログラムを立ち上げました.
このプログラムでは,医療関連感染を減少させるためには国家的,国際的な手指衛生の継続的実施が必要不可欠であることが強調されていて,プログラム推進にあたり,2009年5月,『医療施設における手指衛生のためのWHOガイドライン』を発表しました.
WHOの手指衛生ガイドラインの冒頭には,『現在も世界中で毎年数億人が医療関連感染症(院内感染)に苦しんでいる』と書かれ,手洗いあるいは手指衛生を『決して付加的な行為ではなく,それ自体が不可欠な医療行為である』としています.
そういえば,この前の医療安全義務研修でも『手洗い』について話があり,ヘンな動画が流れていたように思います. 
今回の勉強会後にICUで手洗いを励行してみると,ものすごく手洗いの機会が多いことに気付きました.アルコール禁の私の手は,真っ赤になってしまいました...
正しい知識を身につけ,患者さんにも自分自身にも利益がある手洗いの方法を励行したいものです.

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