扁桃摘出術におけるチューブ位置異常
2011.10.07
報告者:石崎
今日は、私が実際に遭遇した小児扁桃摘出術の麻酔の紹介です。
症例は5才の扁摘でした。
当初、カフ付きRAEチューブを使用する予定でしたが、チューブの外径は適切であるものの、カフのヒダが大きく、そこが声門を通過しないために、より細いものに変更したところ、今度は、RAEチューブのカーブが合わないといった不具合に見舞われました。そこで、スパイラルチューブに変更したのですが、RAEチューブに比べてカフの長さが長く、チューブを固定する深さに随分と気を遣うことになりました。そして、実際にチューブの位置をチェックしたところ、実際に開口器をかけた前後では、チューブが2.5cmも移動したことが判りました。
①チューブの外径だけでなく、カフの襞が原因で挿管できないこともある
②RAEチューブはカーブの位置が合わないことがある
③カフの長さはまちまちで、メーカーによっても、メーカーが同じでもチューブの種類によって違う
④扁摘の開口器では2.5cmも深くなる事がある
などを、知っておいて下さい。
ということで、現在、簡単な臨床研究を始めました。こうご期待。
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