PCI後の周術期管理
2011.10.18
報告者:柿沼
今回は、旭川での日本心臓血管麻酔学会で行った口演を少し短くして話しました。PCIの周術期管理のキーワードは "遅発性ステント血栓症:late stent thrombosis" です。DESを挿入された患者の抗血症板薬の中止をする事の危険性、そのステントの種類や冠動脈の状態を意識する必要があるということです。LSTは1年以降にも生じるとされるため手術の種類を考慮し、アスピリンはONでクロピドグレルは可能な限りの継続の考えもあります。今のACC/AHAガイドラインは既に遅れている感もあります。ケースバイケースが患者のメリットとなります。PCI自体サイファーの終了やNOBORIの登場、第2世代のDESはSTが少ない事など、動的分野です。ある程度、研鑽を積む必要もあるかも知れません。
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