東京医科大学

麻酔科学分野 麻酔を受けられる患者さまへ

Staff Room

医局カンファランス

肺動脈カテーテル

報告者:宮田

カテゴリ : 本院 勉強会

宮田先生の勉強会は肺動脈カテーテル(PAC)でした。

TEE+SVI+SVV+ScvO2 vs TEE+PCA
SVI+SVV+ScvO2 vs PCA

最近、存在意義が薄れつつあるPCAですが、皆さんは、どちらがお好みですか?

これは一概には言えず、病態、施行者、環境によって決める必要があるといえます。
PCAで評価すべき病態は、左室機能不全、右室機能不全、左室拡張能障害など。(病態)
これらもTEEを駆使すれば評価できますが、TEEは施行者の技能によるところが大きいという面があります。ですが、一方のPACにおいても、結果の解釈には充分な経験と理解が必要とされています。(施行者)
PCAは黙っていても測定してくれてトレンド表示もできますから、忙しい心臓外科手術でも便利ですし、TEEと違ってICUでも可能です。(環境)

施行者の理解度が重要ならば、「好みで選ぶ」というのも、あながち誤りではありませんが、麻酔専門医ならば、病態と環境に応じてどれでも選択できるようにしておくべきですね。勉強しましょう。Intensivist「モニター」がお勧めです。(石崎)

 

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