東京医科大学

麻酔科学分野 麻酔を受けられる患者さまへ

Staff Room

医局カンファランス

新しいSGBテクニック

報告者:渋谷

カテゴリ : 本院 抄読会

先月までペイン外来を回っていた渋谷先生。新しいSGBの穿刺法についての論文を紹介してくれました。

頚動脈と甲状腺の間を圧排して、むりやり針の穿刺部位をつくるよりも、もっと良い穿刺経路があるのではないか、という仮説に基づいた研究でしたが、そうはいっても、血管や食道に囲まれているには違いないのですから、やはり針は(写真で見る限り)動脈の真横をかすめいていました。

どうなんでしょうかねえ。

という、私の様なひねくれ者に対抗するために、この論文では、画像診断、死体解剖における検証、実際の臨床効果、という3段構えで論理武装しています。その上で、穿刺経路上に神経や臓器は含まれず、副作用もなく効果が充分であった、というのですから、素直に認めるしかないのかもしれません。(← 素直になってない?) (石崎)








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