傍脊椎ブロックの鎮痛効果は硬膜外麻酔と同等で、より循環動態の安定が得られたそうです。LiDCOを用いてSVVやSVRIを指標に輸液管理や昇圧剤投与をしており、プロトコールにスキがありません。

鎮痛法の比較のために酸素運搬係数まで検討したのは、ふろしきを広げ過ぎている感がぬぐえませんが、開胸手術での検討なので、それもまあ良いとしましょう。研究デザインとしても、私たちの臨床に反映させるべきSujestionとしても、良い論文でした。（石崎）

福井先生からのTake Home Message。

　「エコー下傍脊椎ブロックを覚えると、麻酔に幅ができます！