東京医科大学

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医局カンファランス

硬膜外脊髄刺激療法のカテーテル固定

報告者:松岡

カテゴリ : 本院 抄読会

 当科ペインクリニックでも行っている硬膜外脊髄刺激療法(SCS:Spinal Cord Stimulation)ですが、その固定法に関して比較検討した文献を、松岡先生が紹介してくれました。
 皮膚刺入部にテープを貼っただけの方が、ナート固定した場合に比べてが、3日後のカテーテル先端の位置異常が少なかったとのことです。ナート固定をした群では、体動に伴って徐々に抜けてしまい、皮下の軟部組織でたわみが生じていました。
 当院ではカテーテルの埋め込みまで1週間あけていますが、その間、SCSカテーテルの位置異常の発生をいかに防ぐかが、SCSを成功させる上でとても大切になります。
 今日の文献は、通常の硬膜外麻酔や持続末梢神経ブロックのカテーテル固定においても、よい参考になりそうです。(石崎)

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