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みなさん、こんにちは。東京医科大学消化器内科の医局員は現在、客員および兼任を除いた医局員数は院内に51人、院外に34人の計85人(客員、兼任は除く)と大学病院内では相変わらず最大の医局となっております。この大所帯をまとめていくことは大変ですが、私に与えられた使命と思い、一所懸命務めていきたいと考えてます。私は東京医科大学という小さな枠組みに収まるのではなく、diversityのある医局作りを目指しております。今年は日本のトップ施設への国内留学として潟沼朗生センター長(当科客員教授)の手稲渓仁会病院の胆膵チームと良沢昭銘教授の埼玉医科大学国際医療センター消化器内科の消化管チームに1名ずつ若手医師を派遣しました。彼らの帰院後に、当科に新しい潮流を入れてくれるのを心から楽しみにしております。
ところで私たち医師は患者さんの診療が最も基本かつ重要な職務です。この1年間もコロナ禍で減収となる科が多い中で昨年同様、新患患者は外来、入院ともに全科のなかでもトップ3に入っており、医療収入同様多大な貢献をさせてもらっております。私も副院長として2期目となっており、こうした科としての貢献は本当に嬉しい限りです。本当に医局員のお陰といつも感謝しております。
さて、今年も新型コロナウイルス感染症により、昨年同様医局旅行、東京メトロポリタン国際内視鏡ライブが中止となりました。日本はまだまだ"Withコロナ"とは言えない状況ですが、私も3回ほど米国とインドに講演とライブに行ってきましたが、世界的にはマスクもなくコロナ以前に戻った感があります。早く、日本も同じような状況になることを切に願いたいと思います。来年こそは医局旅行、東京メトロポリタン国際内視鏡ライブは是非開催できればと考えております。
昨年オープンした炎症性腸疾患(IBD)・良性腸疾患センターと、膵臓・胆道疾患センターは順調に運用を開始しております。両センターにより、関連患者数は確実に増加しており、特に膵臓・胆道疾患センターでの、膵臓・胆道癌の手術件数は過去最高になる見込みです。日本一、世界一の膵臓・胆道疾患センターを目指して更に頑張っていきたいと思います。
私が部長として兼務している国際診療部は相変わらずコロナ禍にもかかわらず、インバウンド入院とオンライン診療も含めた外来診療数も安定してきました。今後も日本の患者さんのみならず、「世界中の消化器患者さんに選ばれる国際的消化器内科」を目指したいと思います。
最後になりましたが、来年度も引き続き教室一丸となって、東京医科大学のため、日本並びに世界中の患者さんのため、誠心誠意尽力する所存でございます。皆様におかれましては今後ともより一層のご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。
令和4年11月吉日
東京医科大学 臨床医学系消化器内科学分野
主任教授 糸井 隆夫