心エコーグループ

グループの概要

当グループは心エコー検査(経胸壁、経食道)を中心に、末梢動脈および末梢静脈、頸動脈、腎動脈、冠動脈等の血管エコーを積極的に行っています。年間の経胸壁心エコー検査は10000件近く(図1)、経食道心エコーは200件以上になり(図2)、都内大学病院の中でも非常に多い件数です。さらに麻酔科とコラボレーションし、開心術時の経食道心エコーも積極的に行っています。日本超音波学会超音波専門医の他、SHD(Structural Heart Disease)心エコー専門医、JBPOTなどを取得した専門医も在籍していますので、症例経験の他、専門医資格取得へのサポートもできるシステムを整えています。また子育て中のママさんドクターも多く、週1-3日とフレキシブルに研修や検査、読影に参加しており、心エコー室は和気あいあいとした雰囲気に溢れています。心臓血管外科との協力のもと慢性肺血栓性肺高血圧症の手術前後の右心機能や大動脈弁形成前後の心エコーの研究、多施設での肥大型心筋症の前向き研究にも参加し、研究発表や論文作成を積極的に行っています。

図1

図2

スタッフ

田中 信大(東京医科大学八王子医療センター循環器内科教授)
武井 康悦(講師、病棟医長、医学博士、日本内科学会総合内科専門医/指導医、日本循環器学会専門医、日本超音波学会専門医/指導医、周術期経食道心エコー認定委員会(JB-POT)専門医、日本救急医学会ICLSインストラクター/ディレクター、日本内科学会JMECCインストラクター/ディレクター、Fellow of American College of Physicians (FACP)、SHD心エコー図認証医)
黒羽根 彩子(助教、外来医長、日本内科学会認定内科医)
根本 佳子(助教、日本内科学会認定医、周術期経食道心エコー認定委員会(JB-POT)専門医)
柴田 忍(兼任助教)
目時 知美(兼任助教)
相川 奈穂(兼任助教)
藤崎 靖子(兼任助教)

認定施設

日本超音波学会認定研修施設

診療内容

通常の経胸壁心エコー検査や、経食道心エコー検査、血管エコー検査の他に、負荷心エコー検査(運動負荷、薬物負荷)、スペックルトラッキング法を用いた左室心筋の非同期収縮の評価(図3)、3D心エコー技術を活用したSHDの評価(僧帽弁閉鎖不全症や大動脈弁閉鎖不全症の形成術前評価など)(図4)を行っています。
2019年7月の新病院開院に伴い、今後当院でSHDに対するカテーテル治療の開始を予定していることから、心エコーグループの活躍の場がさらに広がると思われます。

図3

研究活動

【2016年】
武井康悦:これだけは知っておきたい循環管理 研修医からの質問323 心エコー図:救急・集中治療2016年vol28 e148-154

【2017年】
武井康悦:発熱、発疹と呼吸困難を主訴に来院した20歳代女性;New専門医を目指すケース・メソッド・アプローチ 循環器疾患(編:近森大志郎,山科章)日本医事新報社, 153-161, 2017
武井康悦:急性心不全の診断を確定させるためには?エコーだけで十分なのか?Heart View 21(12): 68-71, 2017

【2018年】
Inagaki N, Hayashi T, Takei Y, et al. Clinical and genetic backgrounds of hypertrophic cardiomyopathy with mid-ventricular obstruction. J Hum Genet. 2018;63:1273-1276.
Kohno T, Kohsaka S, Takei Y, et al. Time Trend in Interest and Satisfaction Towards Clinical Training and Academic Activities Among Early-Career Cardiologists - The Japanese Circulation Society Post-Graduate Training Survey. Circ J. 2018;82:423-429.
武井康悦:目で見るトレーニング(肺血栓塞栓症)Medicina Vol55.no.8, p1281, p1284
武井康悦:急性冠症候群における心エコー図の役割 日本臨牀Vol 76, No.12. 2018, p2129-2134

当グループでの研修

心エコー図検査は、循環器疾患の診断・治療方針決定にかかせない中心的な検査であり、近年ではSHDの領域において治療を行うためのガイドツールとして活躍の場を広げています。心エコーを専門とする医師には、技能・経験・知識が必要とされますが、当院ではそれを養うための十分な症例数と環境が整っています。また、当グループには育児を行いながら診療を行っている女性医師も多数在籍しており、子育てをしている女性医師も活躍できるグループです。学会発表、専門資格取得、論文作成等もサポートを行います。当グループでの研修にご興味がある方はいつでもご連絡ください。

【連絡先】 武井 康悦(たけい やすよし) E-mail: y-takei@tokyo-med.ac.jp

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