本ページは、不整脈グループ(不整脈センター・不整脈先進医療寄付講座)が現在実施している研究を掲載するものです。グループの診療内容・スタッフ構成・過去の業績一覧は「不整脈グループのページ」をご覧ください。
不整脈グループは、心房細動および心室性不整脈の発生・維持機序を電気生理学的に明らかにし、その知見をカテーテルアブレーションとデバイス治療の適応・手技・術後管理に還元することを目的として研究を行っています。
用いる主な手法は、心内電位マッピングによる不整脈基質の解析、パルスフィールドアブレーション(PFA: pulsed field ablation)を含む治療手技の多施設前向き比較、植込み型デバイスの作動記録と単施設レジストリの解析、および実臨床データベース(レセプト・DPC: diagnosis procedure combination)を用いた診療の質の評価です。
研究課題は不整脈センターの日常診療から立案し、大学院生・専攻医が研究責任者または研究分担者として参画することで、診療と教育に接続しています。研究基盤の一部は不整脈先進医療寄付講座が担っています。
研究対象は、心房細動をはじめとする上室性不整脈から、心室頻拍・心室細動などの致死性不整脈、および遺伝性不整脈まで、不整脈領域全般に及びます。
主な柱は、カテーテルアブレーションの手技と治療成績の評価、植込み型および着用型デバイスの適応・作動・長期予後の検討、電気生理学的手法による不整脈基質の解明、ならびに実臨床データベースを用いた診療の質の評価です。研究課題は診療上の課題に応じて随時立案しており、現在実施中の個別の課題は02から04に掲載しています。
略語:PFA=pulsed field ablation(パルスフィールドアブレーション)、PVI=pulmonary vein isolation(肺静脈隔離術)、ICD=implantable cardioverter defibrillator(植込み型除細動器)、CRT-D=cardiac resynchronization therapy defibrillator(両心室ペーシング機能付き植込み型除細動器)、WCD=wearable cardioverter defibrillator(着用型自動除細動器)、DPC=diagnosis procedure combination。
2026年9月1日現在
| 項目 | 件数・実績 | 出所 |
|---|---|---|
| 実施中の研究課題(当施設主導) | 6 件 | 医学倫理審査委員会 実施許可に基づく |
| 参加中の多施設共同研究 | 3 件 | 実施許可通知書に基づく |
| 実施中の治験(不整脈領域) | 1 件 | 臨床研究支援センター |
件数は年度単位で更新します。
当施設が主導している研究です。いずれも東京医科大学医学倫理審査委員会の実施許可を受けています。他施設が主導し当施設が症例登録を行っている研究は03に掲載しています。
実施中の研究課題(2026年9月1日現在)
| 研究課題名 | 研究デザイン | 対象 | 実施期間 | 承認番号 | 研究責任者 |
|---|---|---|---|---|---|
| 心房細動の発生・維持における心房機能的不整脈基質のメカニズムに関するレジストリ研究 ? Fractionated signal area in atrial muscle (FAAM) registry | 多施設 レジストリ/観察研究(本学の研究者が主となる多機関共同研究) | 心房細動アブレーション施行例 | 2025年3月29日~2027年12月31日 | T2024-0016 | 里見 和浩 (主任教授) |
| Brugada症候群の不整脈基質とアブレーションに関する研究 | 単施設 後ろ向き 観察研究 | Brugada症候群患者 | 2025年1月16日~2025年12月31日(延長予定) | T2024-0091 | 里見 和浩 (主任教授) |
| レセプトおよびDPCデータを用いた循環器疾患における医療の質に関する研究 | 単施設 後ろ向き 観察研究 | 当院の循環器疾患患者(レセプト・DPCデータ) | 実施許可後~2030年3月31日 | T2022-0092 | 矢崎 義直 (准教授) |
| 心房細動カテーテルアブレーションにおける心房分裂電位記録部位へのアブレーションの有効性と安全性の評価に関する研究 | 単施設 後ろ向き 観察研究 | 心房細動アブレーション施行例 | 実施許可後~2026年12月31日 | T2025-0097 | 寺澤 無量 (講師) |
| 植込み型除細動器(ICD)および両心室ペーシング機能付き植込み型除細動器(CRT-D)植込み患者における安全性評価及び有効性評価(適切作動・不適切作動・感染症等の長期合併症の発生率)と規定因子 | 単施設 後ろ向き 観察研究 | 当院でICDまたはCRT-Dを植込まれた患者 | 2026年4月9日~2027年3月31日 | T2026-0001 | 鴨志田 淳一 (助教) |
| 着用型自動除細動器(WCD)着用患者における安全性評価及び有効性評価(適切作動・不適切作動・ICDなどの心臓植込みデバイスへの移行率)とその規定因子 | 単施設 後ろ向き 観察研究 | 当院でWCDを着用した患者 | 2026年7月16日~2027年3月31日 | T2026-0081 | 鴨志田 淳一 (助教) |
全国規模の研究への参加は、単施設では検出できない事象の評価を可能にします。以下は、他施設を主たる研究機関とし、当グループが参加施設として症例登録を行っている研究です。
多施設共同研究・レジストリへの参加状況(2026年9月1日現在)
| 研究名 | 概要 | 研究代表者(主管施設) | 実施期間 | 登録番号/審査委員会 | 当院の研究責任者 |
|---|---|---|---|---|---|
| 心房細動に対するパルスフィールドアブレーション後の症候性脳梗塞に関する多施設研究 | PFA施行後の症候性脳梗塞の発生率と関連因子を評価する多施設観察研究。 | 高月 誠司(慶應義塾大学医学部 不整脈先進治療学寄附研究講座) | 2026年6月18日~2027年6月30日 | E2026-0004/慶應義塾大学医学部倫理委員会(2026年5月26日承認) | 里見 和浩 |
| 持続性心房細動に対するパルスフィールドアブレーションによる肺静脈隔離術と後壁隔離併用を比較する多施設共同ランダム化比較試験 | 持続性心房細動に対し、PFAによるPVI単独とPVIに後壁隔離を併用する方法を比較するランダム化比較試験。臨床研究法における特定臨床研究。 | 奥村 恭男(日本大学医学部 循環器内科/統括管理者) | jRCT公表日~2029年6月30日 | 実施計画番号 032250541/日本大学医学部附属板橋病院臨床研究審査委員会(2026年1月14日承認) | 里見 和浩 |
| BIOATP study | 抗頻拍ペーシング(ATP: antitachycardia pacing)の送出タイミングの安全性と有効性を評価する多施設前向き無作為化臨床試験。臨床研究法における努力義務に該当する臨床研究。 | 安藤 献児(小倉記念病院 循環器内科) | jRCT公表日~2028年5月31日 | jRCT1022230003/東北大学 東北臨床研究審査委員会(2023年3月30日承認) | 里見 和浩 |
スタッフ個人が主導する研究課題および担当する多施設共同研究を掲載します。業績、留学・研修歴は「不整脈グループのページ」に掲載しています。
スタッフ別 遂行中研究(2026年9月1日現在)
| 氏名・職名 | 遂行中の研究課題 | 役割 |
|---|---|---|
| 里見 和浩 主任教授 |
・FAAM registry:心房細動の発生・維持における心房機能的不整脈基質のメカニズムに関するレジストリ研究(T2024-0016) ・Brugada症候群の不整脈基質とアブレーションに関する研究(T2024-0091) ・心房細動に対するPFA後の症候性脳梗塞に関する多施設研究(E2026-0004) ・持続性心房細動に対するPFAによるPVIと後壁隔離併用を比較する多施設共同RCT(032250541) ・BIOATP study(jRCT1022230003) |
研究責任者(当施設主導の2課題) 当院の研究責任者・研究責任医師(多施設共同研究の3課題) |
| 矢崎 義直 准教授 |
・レセプトおよびDPCデータを用いた循環器疾患における医療の質に関する研究(T2022-0092) | 研究責任者 |
| 寺澤 無量 講師 |
・心房細動カテーテルアブレーションにおける心房分裂電位記録部位へのアブレーションの有効性と安全性の評価に関する研究(T2025-0097) | 研究責任者 |
| 嘉澤 修一郎 講師 |
・作成中 | |
| 鴨志田 淳一 助教 |
・ICDおよびCRT-D植込み患者における安全性・有効性評価レジストリー研究(T2026-0001) ・WCD着用患者における安全性・有効性評価レジストリー研究(T2026-0081) |
研究責任者 |
| 高田 康之 助教 |
・作成中 |
後ろ向き観察研究等、個別の同意を必ずしも要しない研究については、研究内容の公開(オプトアウト)を行っています。対象となる研究の情報公開文書は、下記からご確認ください。研究への協力を希望されない場合は、下記の連絡先までお申し出ください。
| 氏名 | 所属・職名 | |
|---|---|---|
| 里見 和浩 | 東京医科大学病院 循環器内科 主任教授 | ksatomi@tokyo-med.ac.jp |
| 矢崎 義直 | 東京医科大学病院 循環器内科 准教授 | yazaki@tokyo-med.ac.jp |
| 寺澤 無量 | 東京医科大学病院 循環器内科 講師 | jpn4164@tokyo-med.ac.jp |
| 嘉澤 修一郎 | 東京医科大学病院 循環器内科 講師 | kazawa@tokyo-med.ac.jp |
| 鴨志田 淳一 | 東京医科大学病院 循環器内科 助教 | kamoshida.junichi.5m@tokyo-med.ac.jp |
| 高田 康之 | 東京医科大学病院 循環器内科 助教 | takadaya@tokyo-med.ac.jp |
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