診療科の方針

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家族とともに

 かつての医師のトレーニングは「朝早くから夜遅くまで」が当たり前で、夜遅くまでいることが高く評価される傾向にありました。実際に患者さんを管理する上では長い時間病棟にいることは大切ですが、そのために医師個人の生活を犠牲にせざるを得ませんでした。また一度帰宅しても患者の急変や緊急入院で呼び出されたりして、若手の先生は常にそれを心配しながら暮らしていました。家族や恋人の理解が得られずにいろいろなチャンスをふいにすることも少なくありませんでしたが、それが当たり前のこととして疑問に思うこともありませんでした。しかしトレーニング中の医師も人間ですから、個人の生活も尊重されるべきです。自身の能力の向上や患者との信頼関係に支障がない範囲でワークライフバランスに配慮したトレーニング・診療を行う方針でいます。腎臓内科は全国的にも女性医師が多いので、日本腎臓学会でも先進的な取り組みが行われています。東京医科大学の制度も最大限に利用して、私生活を充実させ、楽しむ余裕を持った医師の集まりでありたいと思っています。菅野教授自身も夫人の大学常勤を休職させないよう家事育児をこなしながらキャリアを積んできました。

仲間とともに

 医師は生涯学習の必要な職業です。国家試験に合格することはスタートを切るに過ぎず、実際に医師として役立つ知識や経験はほとんどが医師になってからのトレーニングで身につけることです。その際に教えてくれるのは教授ではなく、ともに勤務する上級医や同級生、病棟や手術室にいるコメディカルなどの同僚です。大学病院など大きな病院ではその場でわからないことを相談できますが、腎臓内科医が一人の病院に勤務したり、開業したりしたときに気軽に相談できるのはそのときの仲間です。これまで腎臓内科は病院の一診療部署でしたが、2013年6月に大学の正式な講座に昇格しましたので、他の講座と同様に同門会組織を発足させる予定です。2000年に腎臓科が発足する以前に東京医科大学病院の人工透析室の診療にあたっていた旧第二内科(循環器内科)、旧第二外科(心臓血管外科)、泌尿器科の先生方にもご参加いただき、腎臓内科学講座を広くご支援いただきたいと思っています。正式な会の発足までには時間がかかると思いますが、先輩の先生方と現役医師が交流する場を増やしていきたいと考えています。
 第一回は菅野教授の就任祝いをかねて2013年11月2日に行いました。百名近くの先生にお集り頂き、今後の腎臓内科の活動をサポートいただく体制が出来ました。