医療機関のみなさまへ

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患者さんのご紹介について

 地域の先生方と交流する際に良く伺うのは「こんな軽症の症例を大学病院に紹介していいのだろうか、怒られないだろうか」という心配です。東京医科大学の腎臓内科にはそういう心配はご無用です。慢性腎臓病の管理には日本腎臓学会のCKD診療ガイド2012が基本になりますが、ここにも専門医への紹介基準、かかりつけ医の役割が記載されています。しかしこれに従った紹介をするのは非常に煩雑で、まずは18段階もあるCKDのステージングをして、さらに年齢や他のリスクを考慮しなくてはいけません。この作業をすることでCKDの管理の大原則である早期発見に遅れを生じるようでは何もなりません。

 ●健康診断で蛋白尿・血尿を指摘された。
 ●健康診断で高血圧を指摘された。
 ●健康診断でeGFRの低下を指摘された。
 ●定期の採血をしてみたら血清クレアチニン値が正常より少し高かった。

 こうした患者さんがいらっしゃいましたら迷わず一度、東京医科大学の腎臓内科にご紹介をください。面倒なCKDのステージングを行い、先生方が通常の診療をされる際に腎臓について配慮いただくそれぞれの患者さんに合わせたポイントを形にまとめてお返事いたします。
 表は実際の受診例です。数名に一人はやはり本物の重篤な腎疾患患者がいらっしゃいますので、これは大学病院で診療を続けますが、多くの方は3-4回の受診でいったん終診として先生方の御施設に戻しています。一度きちんと腎機能の評価を行うことで、高齢者への薬剤投与量の調整なども迷わずに行うことができると思いますし、実際に患者さんからも安心できたという声をいただいておりますので、軽症症例も大歓迎しています。