診療科の方針

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 医師が行う科学研究は大きく分けて二つあります。一つは実臨床の中で検査法や治療法を検討して、結果が出たら明日からでも実際に使える臨床研究です。この中には多施設が共同して数万人規模で検討を行う疫学研究も含まれます。もう一つは遠い将来の臨床応用を夢見て、画期的なアイデァを実験室内で行う基礎研究です。臨床研修制度の変化に伴い、医師が研究を行うことに対する関心が低下している傾向にありますが、情報発信の元にもなりますし、一見臨床には直接役立たない基礎研究も、実地診療に必ず役立つ「論理的なものの考え方」を身につける最適なトレーニングになります。腎臓内科学講座では八王子医療センター、茨城医療センターと連携して下記のテーマを中心に研究活動を行っています。もちろん日々の診療で生じた簡単な疑問を新たな研究のスタートにすることが可能ですし、研究の環境を整えるだけでなく専門家や留学先を紹介することでそれを最大限にサポートします。

明日から役に立つ研究

 患者QOLを向上させる低頻度透析療法の評価
 生活習慣病の原則である食事療法の効果的な普及方法の検討

将来の夢を追いかける研究

 ナノテクノロジーを用いた超小型人工腎臓システムの開発
 血管障害の進行を抑える抗酸化ストレス製剤の開発
 尿所見から食事摂取状況を把握する検査法の開発