診療案内はこちら ⇒ 東京医科大学病院 脳神経内科ホームページ
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<脳梗塞>
脳梗塞は救急疾患です。正確な神経診察のもとCTやMRIを使用し早めの診断と治療が必要です。その原因となる頸動脈病変や心疾患の有無を評価します。また高血圧や糖尿病、脂質異常症の管理、指導を行い再発予防にも取り組みます。
<パーキンソン病>
ふるえや歩行障害、動作緩慢などの臨床症状から診断し、補助診断として心臓や脳の核医学検査などを利用します。患者さんの生活状況を考慮し、最新の薬物療法も取り入れ一人ひとりに最適の治療を行います。
<多発性硬化症>
視力障害や、しびれ、脱力、ふらつきなど多彩な症状を示すことがあります。MRIや神経生理検査、髄液検査、血液検査などを行い診断します。急性期にはステロイドや血液浄化療法、慢性期には疾患修飾薬(再発を予防するような薬剤)などを用いて治療を行います。
<重症筋無力症>
複視や脱力、易疲労感などの症状をきたします。詳細な症状の評価と負荷試験、血液検査などから診断し、治療を行っています。100名以上の多数の患者さんを診ています。
<認知症>
高齢者の増加によりアルツハイマー病や脳血管性認知症が増えています。最近はレビー小体型認知症も多くなっています。単なる物忘れか認知症なのかを臨床症状と脳MRI、脳血流検査などで判断します。ご本人だけでなく、ご家族など周りの人の情報が正確な診断に非常に重要です。
<筋萎縮性側索硬化症>
手足や全身の筋肉がやせて、力が入らなくなる病気です。症状が進むと飲み込む力や呼吸する力もなくなることがあります。同じような症状は様々な疾患でも出てきますので鑑別診断が重要です。臨床症状と画像検査、電気生理検査などから正確な診断が必要です。
1. 脳血管障害
脳梗塞、脳出血など
2. 変性疾患
パーキンソン病、進行性核上性麻痺、皮質基底核症候群、筋萎縮性側索硬化症、球脊髄性筋萎縮症、
脊髄小脳変性症、多系統萎縮症、アルツハイマー病、前頭側頭型認知症など
3. 神経免疫疾患
多発性硬化症、視神経脊髄炎、ギラン・バレー症候群、ミラー・フィッシャー症候群、
慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー、重症筋無力症など
4. 炎症性疾患
脳炎、髄膜炎、脊髄炎など
5. 筋疾患
進行性筋ジストロフィー、ミトコンドリア脳筋症、筋強直性ジストロフィー、多発性筋炎など
6. 発作性疾患
片頭痛、てんかんなど
7. 代謝性疾患
8. 中毒性疾患
9.脊髄疾患
10. 全身性疾患に伴う神経障害
首や足の付け根に一時的にカテーテルを挿入し、透析のように一時的に一定量の血液を体の外に出し、疾患を引き起こすとされる免疫物質(おもに抗体)を取り除いてから、その血液をまた体内に戻す治療法です。通常、神経免疫疾患には第一選択の治療法としてステロイドの点滴を行うことが多いのですが、それでも症状が改善しない、または乏しい場合の選択として、この治療法を行うことがあります。
この治療法は主に3種類ありますが、種類によっては血液製剤を使用するものもあり、治療を行う際には事前の説明と同意を行った上でさせていただきます。当施設はこの治療法の実施例が多い施設です。
多発性硬化症
ギラン・バレー症候群
重症筋無力症
その他
(2022年4月1日~2023年3月31日:入院患者一覧リストより)
外来初診患者数:648名
延べ受診患者数:13,782名
(病院医事課データより)