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~海外留学体験記第一弾、渡米してみて~

投稿者 : 医局

20194月より、当科菅井先生がアメリカ・ワシントンへ留学しております。留学開始から数か月が経過し、現地での生活や研究状況など、これまでの経験について寄稿いただきました。また留学中期・後期でも寄稿を予定しております。

 

~海外留学体験記第一弾、渡米してみて~

私が現在留学しているのはアメリカ合衆国のWashington D.C.にあるChildren's National Medical Centerという機関で、日本でいう成育医療研究センターに近い施設です。私は医師5年目であり、入局後に東京医科大学病院で糖尿病の基本を学んだ後、関連施設で一般内科医として武者修行を終えました。本年4月より社会人大学院生になり、ご縁があって海外留学を開始しました。一般には日本の大学で学位を取得後、Postdoctoral Fellowとして留学をされる先生が多いです。その中で私のような若手にこのような機会を与えていただいた小田原教授をはじめ医局の先生方には感謝の気持ちでいっぱいであり、当科が若手にもチャレンジングな環境を与えてくれる素晴らしい環境である、ということを実感しております。

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当ラボはNeuroscienceが専門であり、日本人P.I. (*Principal Investigator)のもとアメリカのポスドク・大学院生に加え、インド、台湾、韓国など様々な国にルーツのある国際色豊かなメンバーで日々研究を行っています。私は主に糖尿病合併妊娠の子の学習障害について研究をしており、マウスの実験を行っています。世界的に糖尿病の患者数は増加の一途をたどっており、発症年齢は若年化しています。糖尿病合併妊娠は子の発達に悪影響を与えることが報告されており、私が取り組んでいる研究は全世界的に重要な課題と考えています。

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実は海外生活の経験がなく、留学前に慌てて英会話に通い始めたという、決して十分とは言えない語学力状況でした。とはいえ現地に着いてからの周りのサポートがとても充実しており、先日初回のLab meetingでの発表も無事に終えることができました。このように、毎日を非常に有意義に過ごしております。この夏はBehavior testで地下のAnimal labにこもりきり、4か月先の予定までぎっしりと詰まっている状況ではありますが、研究はもちろん、貴重な海外生活を楽しんでいきたいと思っています。

 

*1枚目: 留学先の病院で

*2枚目: ラボのメンバーとランチ@病院