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第253回 日本神経学会 関東・甲信越地方会(2025/6/7)
宮城 佑衣
「耳鳴を前兆とする脳梗塞を繰り返したvertebral artery stump syndromeの47歳男性例」
Vertebral artery stump syndrome(VASS)は、椎骨動脈起始部の閉塞に伴い閉塞遠位の血流停滞部において血栓が形成され、より末梢の血管を閉塞して脳梗塞を発症する病態で、しばしば再発する。本例は、脳梗塞の分布や血管病変からVASSと考えられたが、前兆として耳鳴を繰り返し、その原因として、前下小脳動脈の末梢での一過性の血流不全が推測された。
第252回 日本神経学会 関東・甲信越地方会(2025/3/1)
中村 環
「Epstein-Barr virus感染の関与が疑われるオプソクローヌス・ミオクローヌス症候群の28歳女性例」
オプソクローヌス・ミオクローヌス症候群(OMS)は、オプソクローヌス、ミオクローヌス、小脳失調を主徴とする稀な疾患であり、病因として傍腫瘍性、傍感染性、特発性が知られている。EBウイルス(EBV)感染が関与する症例は、小児例の報告はあるものの、成人例は極めて稀である。本例はEBV感染の関与が疑われる成人発症OMSと考えられた。
第250回 日本神経学会 関東・甲信越地方会(2024/9/7)
佐々木 現斗
「腎細胞癌に対するニボルマブ治療により重症筋無力症を発症した74歳男性例」
免疫チェックポイント阻害薬を投与した後に眼瞼下垂と頸部の筋力低下が出現し、irAEによる重症筋無力症と筋炎の合併が疑われた。IVIg療法を先行し、PSLを少量から開始することでステロイドパルス療法による初期増悪なく経過し、良好な転帰をたどった。
第250回 日本神経学会 関東・甲信越地方会(2024/9/7)
宮城 佑衣
「リウマチ性髄膜炎とアミロイドアンギオパチーの合併が疑われた77歳男性例」
リウマチ性髄膜炎は頭部MRI・DWIにてくも膜下腔に高信号を呈する特徴的な画像所見があり、アミロイドアンギオパチーの所見と酷似する。それらの鑑別には、発熱などの全身症状の有無やリウマチ関連抗体を確認することが重要である。