初期研修医の先生方へのメッセージ

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東京医科大学 神経学分野にご興味のある初期研修医の先生方へ

後期研修医 石川瞳(2019年卒 初期研修:東京医科大学病院)

 私は他大学出身で、東京医科大学病院で2年間の初期研修を行った後に脳神経内科に入局しました。
 脳神経内科分野に興味をもったのは研修医1年目で脳神経内科をラウンドした時でした。当時の私は内科分野に興味があり、内科の病棟管理ができるような医師になりたいと志しておりました。最初の頃は、脳神経内科は内科の中でも専門性が高く、スペシャリストであり、とっつきづらい印象がありました。しかし、ラウンドした際は、勉強になることがたくさんあり、知れば知るほど面白い分野であると感じました。
 上級医の先生方は非常に専門知識や経験が豊富で、熱心な指導もしてくださいます。診療の現場においては上の先生に指示されて実施するだけでなく、自分の考えをもち、主体性をもって仕事ができる環境であると感じ、私は当科に入局することをきめました。
 当院は大学病院であることから、診断に難渋する症例の精査・加療のため、また専門的な治療を受けるため、全国から患者様が紹介受診されます。そのため、症例の件数もバラエティーも豊富であることも、入局を決めた理由の一つです。
 脳神経内科は専門性が高く、勉強すればするほど面白い分野であると思います。少しでも興味があれば、一度、当科の医局説明会に来ていただけたら、と思います。
 皆様のお越しを心よりお待ちしております。

後期研修医 大場俊輔(2018年卒 初期研修:東京医科大学病院)

 私は東京医科大学病院で2年間の初期研修を行い、その後、脳神経内科に入局しました。もともと学生の頃から神経学に興味があり、初期研修中も3か月間、脳神経内科での研修を希望しました。
 人体の中でも脳という臓器は未解明な部分が多く、それ故、脳神経内科領域ではいまだ発症原因や治療法が見つかっていない疾患が数多くあります。神経学は複雑でよくわからない、と敬遠されがちですが、この「わからない」ことこそが神経学の魅力です。なぜ発症するのか、なぜこのような症状を呈するのか。神経学はこれからの発展が期待できる領域ですので、生涯をかけて探求していく価値がある領域だと思います。
 脳神経内科が扱う疾患は、治癒が難しいことも少なくなく、そのため生涯にわたって医療介入が必要となる症例が多々あります。しかし、例え同じ疾患であっても、それぞれの患者さんの生活背景によって必要とする治療や社会資源は異なり、個々に応じた医療を提供していく必要があります。脳神経内科は、脳卒中のような超急性期の救命対応から、自宅に帰ったその後の生活まで、生涯にわたってそれぞれの患者さんがより良い人生を送るための手助けをしていく診療科なのです。急性期対応からリハビリテーション、在宅医療など多様な面から患者さんの人生を支えることができることも、脳神経内科の魅力のひとつだと感じています。
 学問としての神経学に興味がある方、脳神経内科医としての診療に興味がある方など、当科に興味のある初期研修医の先生方は是非とも一度、見学にいらしてください。お待ちしています。

後期研修医 古城 健(2018年卒 初期研修:東京医科大学病院)

 私は東京医科大学病院で2年間の初期研修を行い、2020年度より脳神経内科に入局しました。
 初期研修が始まったころには、外科よりは内科かな、という感じで過ごしていたのですが、1年目の冬に脳神経内科をラウンドし、脳卒中グループと変性グループで、それぞれ1ヶ月ずつ、診療に携わりました。脳卒中ではいわゆる急性期の対応を求められることが多く、判断力を培うのに良い機会となりました。一方、変性グループでは多発性硬化症、Parkinson病、筋ジストロフィー、重症筋無力症といった慢性期疾患を診るので、疾患との付き合い方を学び、患者さんの気持ちに寄り添い、自分自身が成長していける機会が数多くありました。いずれにしても、脳神経内科では、患者さんのライフスタイルに合わせた治療・生活介入を行うことが求められています。
 脳神経内科では、急性期、慢性期のどちらも学ぶことができ、日々充実した生活を築けます。神経診察は所見の取り方が難しく、抵抗がある方もいらっしゃるかと思います。また、画像検査だけでなく、筋電図や脳波など、特殊な検査もあります。しかしながら、当科では上級医に相談しやすい環境が整っており、とても熱心に指導してくれます。
 神経疾患に少しでも興味をもっていましたら、一度、見学に来てみてください。