教授あいさつ

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ご挨拶

主任教授

 この度、2022年4月1日に神経学分野主任教授を拝命いたしました。当教室は2013年7月1日に相澤仁志先生が初代主任教授として開設され、今年で開設8年目となります。
 神経学、特に脳神経内科の領域は、大きな変革の時期を迎えています。多くの疾患で病態の解明が進み、診断から治療に至るまで、より高い専門性が求められる時代となっております。当教室では、東京医科大学のミッションである「患者とともに歩む医療人を育てる」をモットーに、思いやりの心と優れた臨床能力を身につけた脳神経内科医を育成し、患者さんに最良の医療を提供することを第一の方針としております。更に、臨床を支える高度な研究を推進し、神経難病の病態の解明、新規医療技術や治療法の開発に貢献することを目指しております。
 東京医科大学病院は、首都東京の中心に位置し、国内外から多彩な疾患を呈する患者さんが来院されます。また24時間体制の脳卒中センターを有しており、区西部医療圏の中核病院として、脳卒中の急性期治療を担っております。本年からは脳神経内科独自の脳ドックを開設し、予防医学にも力を入れていく方針です。内科医として、また脳神経内科医として多くの症例を経験し、臨床能力を磨くうえで最良の環境にあると断言できます。研究面においては、脳卒中、神経変性疾患、神経免疫疾患、運動ニューロン疾患の領域で、臨床・基礎研究を行っており、成果を発表しております。
 私は2021年より東京医科大学ダイバーシティ推進センターの副センター長を兼任しております。当教室においても、ライフワークインテグレーションを推し進め、働きやすい環境整備を進めております。現在、当教室では女性医師が約4割を占めております。
 東京医科大学神経学分野は開設されてまだ日が浅い教室ではありますが、神経難病の解明、そして患者さんから信頼される脳神経内科医を育てるべく、日々前進しております。脳神経内科に興味がある先生方の入局を心より歓迎いたします。

神経学分野主任教授 赫 寛雄