後期研修医

後期研修内容

1.目的、目標

東京医科大学病院と関連医療機関と協力し、豊富な臨床経験を持つ指導医の適切な指導の下で、消化器内視鏡領域全般にわたる研修を通じて、将来社会に貢献できる、消化器内視鏡医の育成を目指します。

専門的な目標

1. 上部消化管内視鏡検査、大腸内視鏡検査を独立して実施できることを目指します。
2. 特殊内視鏡検査(拡大内視鏡検査、画像強調内視鏡検査、カプセル内視鏡検査)を独立して実施できることを目指します。
3. 指導医の支援の下、上部消化管出血、下部消化管出血に対する止血術を実施できることを目指します。
4. 指導医の支援の下、内視鏡治療(内視鏡的粘膜切除術 Endoscopic mucosal resection、内視鏡的粘膜下層剥離術 Endoscopic submucosal dissection)を実施できることを目指します。

2.研修内容

後期研修1年時

1. 週3コマ 上部消化管内視鏡検査に従事し、食道癌、胃癌のスクリーニング検査、ターゲット生検の手技の研修を行います。年間500例の上部消化管内視鏡検査を実施します。
2. 後期より、大腸内視鏡検査の研修を開始する。初めは、指導医の下、内視鏡の抜去、観察を50例実施します。基本的な大腸内視鏡操作が習得できた後、指導医の下、大腸内視鏡挿入の研修を開始します。年間50例の大腸内視鏡検査を実施します。
3. 指導医が実施する、内視鏡治療(止血術、内視鏡的粘膜切除術、内視鏡的粘膜下層剥離術)の助手を務めます。
4. 自身で疑問に思ったClinical questionを中心に、各種学会において、症例報告または臨床研究の発表を行います。

後期研修2年時

1. 週2コマ 上部消化管内視鏡検査に従事し、年間1000例の上部消化管内視鏡検査を実施します。
2. 週3コマ 大腸内視鏡検査に従事し、年間400例の大腸内視鏡検査を実施します。
3. 指導医の下、内視鏡治療(止血術、内視鏡的粘膜切除術、内視鏡的粘膜下層剥離術)の術者を務めます。
4. 各種学会において、臨床研究の発表を行う。臨床研究を実施するにあたり、必要となる統計学の基本的な解析方法を学びます。

後期研修3年時

1. 週2コマ 上部消化管内視鏡検査に従事し、年間1000例の上部消化管内視鏡検査を実施します。
2. 週2コマ 大腸内視鏡検査に従事し、年間500例の大腸内視鏡検査を実施します。
3. 内視鏡治療(止血術、内視鏡的粘膜切除術、内視鏡的粘膜下層剥離術)の術者を務めます。
4. 臨床研究の論文発表を目指します。

3.研修スケジュール(例. 後期研修2年時)

月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 土曜 日曜
午前 上部
内視鏡
外勤 医局会 上部
内視鏡
上部
内視鏡
研究 休日
午後 下部
内視鏡
研究 下部
内視鏡
外勤 下部
内視鏡
休日

4.外勤

週2コマの外勤に行くことが可能です。外勤先は、各後期研修医の臨床経験に合わせた内容の勤務先を講座から紹介することができます。内視鏡の技量が向上するまでの間、健診や外来診療の外勤に行くことも可能です。

5.院外研修

東京医科大学茨城医療センター、東京医科大学八王子医療センター、医療法人社団東光会 戸田中央総合病院、独立行政法人 東京都健康長寿医療センター、全国土木建築国民健康保険組合 総合病院 厚生中央病院、日本赤十字社医療センター、新座志木中央総合病院、社会医療法人河北医療財団 河北総合病院、公益財団法人 東京都保健医療公社 豊島病院、独立行政法人 労働者健康福祉機構 東京労災病院、独立行政法人 地域医療機能推進機構 東京蒲田医療センター、立正佼成会附属佼成病院、佐野厚生農業協同組合連合会 佐野厚生総合病院、平塚市民病院、独立行政法人 地域医療機能推進機構 東京山手メディカルセンター、医療法人立川メディカルセンター 立川綜合病院、社会医療法人近森会 近森病院、医療法人社団東光会 西東京中央総合病院、公益財団法人 日本心臓血圧研究振興会附属 榊原記念病院、医療法人尚寿会 あさひ病院、社会福祉法人 恩賜財団東京都同胞援護会 昭島病院、大島医療センター

6.大学院教育へのキャリアパス

希望者には、大学院への進学、博士号の取得のキャリアパスを整えています。臨床研究を希望する専修医は、内視鏡診療に従事し、診療データベースを用いた臨床研究を行い学位の取得を目指します。基礎医学研究を希望する専修医は、本学内・外の研究室と連携し、研究が行うことができるようなサポート体制を構築しています。

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