TOF-SIMSを用いた肺癌の悪性度評価
超高分解能質量顕微鏡は、工学院大学先進工学部応用物理学科の坂本哲夫教授が開発した装置です。この装置は、様々な成分解析に応用されており、環境物質であるPM2.5の解析などに使用されてきました。工学院大学との共同研究で、この装置を用いて肺癌の悪性度評価を研究しています。
超高分解能質量顕微鏡は、工学院大学先進工学部応用物理学科の坂本哲夫教授が開発した装置です。この装置は、様々な成分解析に応用されており、環境物質であるPM2.5の解析などに使用されてきました。工学院大学との共同研究で、この装置を用いて肺癌の悪性度評価を研究しています。
肺がんにおける脳転移について、次世代シーケンサーを用いた遺伝子変異解析およびトランスクリプトーム解析により、分子病理学的所見や免疫微小環境の相違を見出し、新規治療開発を検討している。
肺がん骨転移の細胞株を用いたマウス実験を行い、転移に関与するバイオマーカーの探索を行っている。肺がん骨転移に関する血液中のバイオマーカー解析により臨床応用を目指している。
肺がん切除検体を用いて、マイクロダイセクションにより腫瘍組織を回収。腫瘍由来のRNAを抽出し、網羅的遺伝子発現解析により免疫微小環境の解析を行っている。免疫チェックポイント阻害薬の効果や免疫関連有害事象との関連の深いバイオマーカーの探索中である。
肺がんの手術前のCTを用いて、人工知能解析よって肺結節を3次元での詳細な解析が可能であり、術前画像診断による生物学的悪性度の予測が可能かどうかを検討している。
呼吸器外科の手術前や手術中に、CTから構築された肺や胸郭モデルを描出させて、VR空間における手術シミュレーションや、手術室における術中ナビゲーションとして使用し、有用性を検証している。
① 3D肺モデルを作成
② 腫瘍および区域間をマーキングして位置同定
肺扁平上皮癌の切除検体を用いて、長期予後や再発に関係する病理組織学的な浸潤形式のパターン分類を、分子病理学的手法を交えながら検討している。
肺扁平上皮癌における新たな病理組織学的分類として、臨床的意義を解析中である。
ICIでの治療を行っている患者の当院で採取された検体を用いて、がん免疫微小環境について解析を行い、ICIの効果予測及び免疫関連有害事象発症のリスク因子について解明する。
中枢気道における腫瘍・瘻孔・狭窄は、患者のQOLを低下させ、短期生命予後にも直結する。しかし、明確な適応基準に関しては規定はなく、今後、後方視的に患者背景など含めて適応を検討する必要性がある。
医学部生の臨床実習支援および若手医師の臨床能力向上のために、拡張現実(AR)技術を利用して、教育体系の構築へと発展させる。