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抄読会 2018/7/30

投稿者 : HP管理者

カテゴリ : お知らせ

本日の抄読会では、Brexpiprazole1-4mg/dでの治療の有効性と認容性を検討した論文が取り上げられました。本論文では、軽症から中等度の重症度の統合失調症患者を対象に、52週間にわたるオープン試験を行い、Brexpiprazole(1-4mg/d)群とプラセボ群の比較を行いました。その結果、Brexpiprazole群の47.4%52週の治療を完遂し、有害事象によって服薬を中断した者は14.6%であることが示されました。有害事象の重症度は軽症または中程度の範囲であり、PANSSおよびCGIで検討する統合失調症の症状についても改善が認められました。以上のことから、Brexpiprazole1-4mg / d)の治療は、統合失調症患者において最大52週間の忍容性が良好であることが示されました。本研究の抄読を受けて、当科では、現在加療中の統合失調の患者さんに適用の者がいるかについて検討したり、現在使用している医師の使用感について共有し、処方について検討する機会となりました。

Forbes et al. A Long-Term, Open-Label Study to Evaluate the Safety and Tolerability of Brexpiprazole as Maintenance Treatment in Adults with Schizophrenia. Int J Neuropsychopharmacol. 21(5):433-441.

doi: 10.1093/ijnp/pyy002.

PMID: 29415258