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抄読会 2018/3/5

投稿者 : HP管理者

カテゴリ : お知らせ

本日の抄読会では、アメリカにおいてメキシコ系アメリカ人とメキシコからの移民の妊婦を対象に社会的ストレス、妊娠に関連する不安、抑うつ症状および主観的社会的地位の関連を検討した論文が取り上げられました。テキサス州の地域健康センターに来所する妊娠8か月以降の妊婦292名を対象に調査研究を実施した結果、メキシコから移民した妊婦はメキシコ系アメリカ人の妊婦と比較して、妊娠に関連する不安が高く、抑うつ症状、主観的社会的ストレスが低いことが示されました。また、メキシコから移民してきた妊婦のこれらの変数の変化はアメリカへの在住年数が関連していることも示されました。さらに、両群の間で主観的社会的地位、自尊心、主観的社会的ストレスの得点に差が認められることが示されました。以上の結果からヒスパニック系の妊婦の支援や研究において基礎的な知見となることが示唆されました。本論文の抄読を受けて、当科では、アメリカにおけるヒスパニック系の女性が置かれている状況(本研究における臨床的意義)について基本的な情報を確認し、研究における文化差の影響について議論しました。

Fleuriet & Sunil. Perceived social stress, pregnancy-related anxiety, depression and subjective social status among pregnant Mexican and Mexican American women in south Texas. 2014  J Health Care Poor Underserved. 25(2):546-561.

doi: 10.1353/hpu.2014.0092.