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抄読会 2018/3/19

投稿者 : HP管理者

カテゴリ : お知らせ

本日の抄読会では、親の養育と成人期中期の心理的ウェルビーイングの関連を検討した論文が取り上げられました。1946年に行われたイギリスの大規模コホート研究に参加し、26歳時、43歳時-52歳時の調査に参加した984名の女性に対しアンケート調査を行った結果、親の「ケア」の高さは成人期の心理的ウェルビーイングの高さに、親の「関心の低さ」と「コントロール」の高さは成人期の心理的ウェルビーイングの低さをそれぞれ予測することが示されました。また、親の養育スタイルは成人期の子どものパーソナリティーを媒介して直接的、間接的に成人期の心理的ウェルビーイングに影響することが示されました。さらに、親の養育の影響は父親の影響よりも母親の影響が強いことが示されました。本論文の抄読を受けて、当医局では、PBIが測定している具体的な養育スタイルがどのようなものであるか検討し、親のどのような接し方が心理的ウェルビーイングに良いかについて検討しました。また、後方視的研究と前方視的研究の混合である本研究の研究デザインについて理解するために内容の再確認をしました。

Huppert et al. Parental practices predict psychological well-being in midlife: life-course associations among women in the 1946 British birth cohort. 2010 Psychol Med, 40(9):1507-1518.

doi: 10.1017/S0033291709991978.