本日は5回目となる精神療法勉強会が開催されました。第5回目は当科の成瀬麻夕臨床心理士による「認知行動療法を実践するための基礎訓練－ヘルピングスキルの視点から－」というテーマでした。成瀬臨床心理士の講義では、認知行動療法とはどういった精神療法であるか？という問いかけからはじまり、ヘルピングスキルの基礎を応用して診察を構造化するとどうなるかといったような具体例が紹介されました。この講義を受けて、患者さんの話をよく聴くことが基本であり、患者さんのニーズを理解して治療者の意図とどのようにすり合わせていくことが有効なのかについて考える機会となりました。また、本講義から、治療の目標設定と面接の構造化について当院で具体的にどうしていったらよいかなど議論されたとともに、精神科医療に本当に目標があるのか（正解がないからこそ目標設定が難しいではないかなど）など自由な議論が交わされました。