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抄読会 2017/8/28

投稿者 : HP管理者

カテゴリ : お知らせ

本日の抄読会では、一般就労者を対象に睡眠障害が、仕事の要求度と社会的支援と抑うつ症状を媒介するかを検討した論文が取り上げられました。本研究は、The Swedish Longitudinal Occupational Survey of HealthSLOSH)プログラムに参加したスウェーデンの就労者のうち、除外包含基準を満たした2017名を対象に行われました。SLOSHプログラムでは、2006200820102012年の2年おきに4回の質問紙調査が実施されました。時系列を考慮した構造方程式モデリングの結果、高い仕事の要求度は、抑うつ症状を引き起こす可能性があり、それらの関係を(効果量が弱いながらも)媒介して部分的に睡眠の乱れにも関連することが示されました。本論文の抄読を受けて、本論文の解析の複雑さから、当科大学院生の学位論文の研究の解析としてどの点が使えるか考える機会となりました。また、複数の関連要因と複数時点での時系列を取り扱う際に、どのような方法論があるか理解を深めました。

Magnusson, et al. The role of sleep disturbances in the longitudinal relationship between psychosocial working conditions, measured by work demands and support, and depression. 2014 Sleep. 37(12):1977-1985.

doi: 10.5665/sleep.4254.