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抄読会 2017/7/4

投稿者 : HP管理者

カテゴリ : お知らせ

本日の抄読会では、双極性障害における睡眠障害と概日リズム障害の関連を検討した論文が取り上げられました。イギリスの医療機関に通院する46名の双極性障害患者と42名の一般健常者に対し睡眠に関する指標(質問紙、アクチグラフィー・睡眠日誌(3週間))とメラトニン、気分症状、社会機能機能とQOLの指標の回答を求めました。その結果、23名(約半数)の双極性障害患者に睡眠の異常が認められ(52%が概日リズム障害、29%が閉塞性睡眠時無呼吸症候群)、睡眠異常のある者とない者を比較した結果、睡眠異常のある者はメラトニンの分泌量が少なく多いことが示されました。また、睡眠異常とQOLの低下に関連性が認められました。本論文の抄読を受けて、研究の対象者の選定や、対象者の比較の方法論について理解を深めることができました。このような抄読から医局内での睡眠に関連する研究の計画書を組み立て、より精度の高い研究を進めていきたいと思います。

Bradley et. al. Sleep and circadian rhythm disturbance in bipolar disorder. 2017 Psychol Med. 47(9):1678-1689.

DOI: 10.1017/S0033291717000186