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当科引間紅子医師が佐々記念賞を受賞しました!
2017.06.12 15:30
投稿者 : HP管理者
カテゴリ : お知らせ
2017年6月3日当科の引間紅子医師が佐々記念賞を受賞しました。引間先生は、2016年度に東京医科大学に所属する研究者の中でも優れた論文を刊行したことで表彰されました。当科では、引間先生に引き続き精力的に論文の執筆・投稿に取り組んでいきたいと思います。
以下に論文の概要を示します。
論文では、血液脳関門の構成細胞であるヒト脳微小血管内皮細胞(hBMECs)を用いてコリン(細胞にとって重要な役割を果たす必須栄養素の一つ)取り込み機能の特徴を明らかにすることが目的でした。hBMECs細胞はCS-C培地で培養して実験に供与し、コリンの取り込み実験は、[3H]コリンを用いて細胞内への取り込みを評価しました。解析の結果、hBMECsにおけるコリン取り込み作用は、Na+非依存性、pHおよび膜電位依存性を示し、カチオン系薬物により阻害されていることが示されました。また、hBMECsには、choline transporter-like protein 1(CTL1)およびCTL2が高発現していました。免疫組織染色により、CTL1およびCTL2はいずれも微小脳血管に発現しており、免疫細胞染色により、CTL1およびCTL2は細胞膜上に存在し、CTL2はミトコンドリアに発現していることが示されました。以上の結果から、CTL1およびCTL2はhBMECsの細胞膜上に発現し、細胞外からのコリン取り込み、およびカチオン系薬物の脳内輸送にも関与していることが考察されました。また、ミトコンドリアに発現しているCTL2は、ミトコンドリア内へのコリン輸送を担い、コリンの酸化反応はミトコンドリアで行われていることより、CTL2はコリンの酸化反応に関与していることが示唆されました。
Iwao B., et al. Functional expression of choline transporter like-protein 1 (CTL1) and CTL2 in human brain microvascular endothelial cells. Neurochem Int. 2016 Feb 93: 40-50.
Doi: 10.1016/j.neuint.2015.12.011.
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