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Journal of Affective Disordersに論文掲載

投稿者 : HP管理者

カテゴリ : お知らせ

当医局の高江洲義和講師の投稿論文がJournal of Affective Disordersに掲載されました。

本論文では、概日リズム障害の有無が双極性障害とうつ病を区別するかどうかを検討しました。104名の双極性障害患者と73名の大うつ病性障害患者を対象に概日リズム障害の診断と気分症状(抑うつ症状・躁症状)を客観的に評価し、多変量解析を実施しました。その結果、概日リズム障害の有病率は双極性障害群で有意に高いことが示されました(双極性障害33.7%vs大うつ病性障害9.6%p<.0.001)。さらに、多重ロジスティック回帰分析の結果、概日リズム障害の併存(オッズ比3.35)、過去1年間に2回以上の気分エピソードの有無(オッズ比3.57)、抗うつ薬による躁転(オッズ比10.01)が双極性障害の診断に関連していることが示されました。以上のことから、概日リズム障害の有無は双極性障害患者を予測する要因であり、他の要因とともに考慮することによってうつ病と双極性障害の早期鑑別に役立つ可能性が考えられます。

Takaesu, Y., et al. Circadian rhythm sleep-wake disorders as predictors for bipolar disorder in patients with remitted mood disorders. Journal of Affective Disorders 220:57-61. 2017.

DOI: 10.1016/j.jad.2017.05.041.