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Journal of Affective Disordersに論文掲載

投稿者 : HP管理者

カテゴリ : お知らせ

当医局の小野泰之助教の投稿論文がJournal of Affective Disordersに掲載されました。

本論文では、 401名の一般成人を対象に横断的質問紙調査を実施し,一般成人のうつ症状に対する両親の養育態度、神経症的特質、成人期ライフイベントの影響を検討しました。その結果、小児期の父親と母親による養育(PBIの因子であるケア)の低さと過保護が神経症的特質(EPQ-R)の増強を介して間接的に抑うつ症状(PHQ-9)を強めていることが示されました。さらに、神経症的特質は成人期のライフイベント(LES)の否定的評価を強めることを介して間接的に抑うつ症状を増強していることも示されました。以上のことから、小児期の養育は神経症的特質を介して成人期の抑うつ症状に間接的に影響し、神経症的特質はライフイベントの否定的な評価増悪を介して成人期の抑うつ症状に間接的に影響を与えていることが明らかになりました。本研究の結果から、小児期の養育への介入が抑うつ症状出現予防に有効である可能性が考えられます。


Ono, Y., et al. The influence of parental care and overprotection, neuroticism and adult stressful life events on depressive symptoms in the general adult population. Journal of Affective Disorders 217: 66-72, 2017.

DOI: 10.1016/j.jad.2017.03.058.