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Neuropsychiatric Disease and Treatmentに論文掲載

投稿者 : HP管理者

カテゴリ : お知らせ

当分野の大野医員の投稿論文がNeuropsychiatric Disease and Treatmentに掲載されました。

本論文では、 413名の一般成人を対象に横断的質問紙調査を実施し,幼少期虐待と神経症的特質、成人期のライフイベントの関連およびメカニズムを検討しました。その結果、幼少期虐待は神経症的特質を媒介要因とし、成人期うつ症状及び成人期のライフイベントの否定的評価を高めることが示されました。言い換えると、幼少期に虐待を受けた個人は、神経症的特質が高まり、神経症的特質が高くなると成人期のうつ症状が悪化しやすい、あるいは成人期のライフイベントを否定的に評価する傾向となると言えます。幼少期虐待、神経症的特質、成人期ライフイベントがうつ病の危険因子であることはDSM-5にも明記されていますが、本研究はそれらの要因の具体的な関連と神経症的特質の媒介効果を明らかにした点に新規性があると考えます。本研究が抑うつの感情発生解明に寄与することが期待されます。


Ono K., et al. Associations among depressive symptoms, childhood abuse, neuroticism, and adult stressful life events in the general adult population. Neuropsychiatr Dis Treat. 2017 Feb 15;13:477-482.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28243100