News お知らせ

抄読会 2017/2/6

投稿者 : HP管理者

カテゴリ : お知らせ

本日の抄読会では、転移性結腸直腸がん患者44名を対象にレジリエンス尺度と希望尺度の関連を検討したパイロット研究の論文が取り上げられました。ブラジルの三次医療機関に通院する44名に対し面談を行い、レジリエンス尺度、希望尺度、ソーシャルサポート尺度、痛み尺度、抑うつ尺度を使用した質問紙調査を実施しました。その結果、レジリエンスと希望(ρ= . 63, p < .05)、レジリエンスと対人関係(ρ= . 30, p <.01)の間に正の相関が認められました。また、それ以外の要因とレジリエンスに関連が認められませんでした。本論文の抄読を受けて、レジリエンスの概念についての理解を深めた一方で、レジリエンスの概念自体に希望が含まれるのではないかという共線性についての疑問が上がりました。当医局で開始する新研究においてもレジリエンスは注目の心理学的要因のため、今後も医局内でレジリエンスに関する情報共有を積極的に実施します。

 

Solano, J. P., et al. Resilience and hope during advanced disease: a pilot study with metastatic colorectal cancer patients. 2016 BMC Palliat Care. 2;15:70. Online.

doi: 10.1186/s12904-016-0139-y.386, 63-73.