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抄読会 2016/12/26

投稿者 : HP管理者

カテゴリ : お知らせ

本日の抄読会では、韓国の労働者50032名を対象に抑うつ症状について検討した論文が取り上げられました。大規模な調査の上すべての参加者に抑うつ症状と社会経済的背景に関する面接評価が実施されました。その結果、参加者のうちの39%に抑うつ症状(WHO-5 wellbeing indexのカットオフを上回る)が認められました。また、重回帰分析の結果、男性・高齢・高学歴・月収が低いこと・喫煙習慣・飲酒習慣に抑うつ症状との関連が認められました。さらに、長時間労働・業種・交代勤務・タイトな締め切り・ストレスが多い・危機に直面するような仕事は抑うつ症状と関連していることが示されました。本論文の抄読を受けて,抑うつ症状の有病率が他の論文と比較して高かったことから、抑うつ症状を測定する尺度や文化が影響しているのではないかと議論されました。

Park, J. N., et al. Prevalence of Depressive Symptoms and Related Factors in Korean Employees: The Third Korean Working Conditions Survey (2011). 2016. Int J Environ Res Public Health., 13(4):424.

doi: 10.3390/ijerph13040424.