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抄読会 2016/8/1

投稿者 : HP管理者

カテゴリ : お知らせ

本日の抄読会では、産後うつ病と対人関係と抑うつ症状の関連を検討した論文が取り上げられました。初産の女性149名を対象とした前方視的調査研究の結果,産後うつの病のリスクを有意に予測するリスク要因は妻に対して十分なケアをしない,あるいは過度に妻をコントロールしようとする夫でした。また,対人関係過敏性が強い女性も産後うつ病のリスクを有意に高めることも示されました。ただし,上記それぞれのリスク要因が影響する産後の時期にも差が見られ,時期とストレスの種類による交絡が推察され,さらなる知見の蓄積が必要であると考察されました。本論文の抄読を受けて、医局内では、単純な対人関係の要因だけではなく子どもの要因(例えば夜泣きなど)を含めた育児ストレスなどの影響を考慮する必要がある点が議論されました。 

Boyce, P., et al. Parents, partners or personality? Risk factors for post-natal depression. Journal of Affective Disorders 1991; 21 (4): 245-255.