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抄読会 2016/6/27
2016.06.27 16:18
投稿者 : HP管理者
カテゴリ : お知らせ
本日の抄読会では、慢性うつ病に対してネファゾドンと認知行動分析システム(CBASP)とそれらの併用の効果を比較した論文が取り上げられました。CBASPは、認知行動療法と精神分析の視点を融合した新しい心理療法で、慢性うつ病に対する治療効果が期待されている治療法です。本研究では18歳から75歳までの慢性うつ病と診断された681名の患者を対象に、それぞれの群の効果が検討されました。その結果、寛解あるいは十分に効果があったとされた患者は,薬物療法群,CBASP群ともに48パーセントで,併用群では73%でした(p<.001)。本研究の全てのセッションに参加した519名の患者の,治療開始約12週の時点での寛解(あるいは十分に治療が効果的だった)の割合は,薬物治療群で55%,CBASP群で52%。併用群で85%であった(p<.001)。このことから,ネファゾドンとCBASPの併用療法群が最も効果的であることが示されました。本論文の抄読を受けて心理療法の適用可能性と、本研究の対象者に関する方法論が議論されました。
Keller, M. B., et al. A
Comparison of Nefazodone, the Cognitive Behavioral-Analysis System of
Psychotherapy, and Their Combination for the Treatment of Chronic Depression. N
Engl J Med 2000; 342: 1462-1470.
doi:
10.1056/NEJM200005183422001
(published 18 May 2000).
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