教授挨拶

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ご挨拶

主任教授

2018年1月より東京医科大学呼吸器内科学分野を担当させて頂いております。

東京医科大学呼吸器内科では、あらゆる呼吸器疾患に対応できる良医の育成、社会に還元できる診療・研究を目指して新たな医局作りをスタートしたところです。
生活習慣の変化に加えて、超高齢化社会を迎えた我が国において呼吸器診療はますます重要性が増しています。肺癌をはじめとする呼吸器悪性腫瘍、増加傾向にある肺炎、慢性閉塞性肺疾患 (COPD)など日本人の死因の上位は呼吸器疾患で占められています。それにも関わらず呼吸器専門医の数は全国で約5000名(平成25年)と充分ではありません。同じ主要な内科領域である循環器内科や消化器内科の1/2-1/3の数となっており、優秀な呼吸器内科医の育成が求められています。呼吸器疾患の診療は悪性腫瘍、感染症、間質性肺炎やCOPD・気管支喘息等の炎症・アレルギー性疾患、さらには睡眠障害と幅広い領域の知識と臨床経験が要求され、同時に救急医療から緩和治療まで対応できる判断力と生命倫理感が求められており、非常にやりがいのある分野です。臨床で生じた疑問点や課題については基礎的・臨床的な研究を通して解明していく必要があります。まさに「臨床に基づき、臨床に還元できる」研究を進めていきたいと考えております。
東京オリンピックを控え、世界が注目する東京の中心である新宿の地でオールラウンドな呼吸器内科医を目指しましょう。やる気に満ちた先生が仲間となってくれるのをお待ちしています。

2018年4月
東京医科大学呼吸器内科学分野主任教授
阿部信二
sabe@tokyo-med.ac.jp