2023年5月11日～13日岡山コンベンションセンターにて第77回NPO法人日本口腔科学会学術大会が開催されました。私にとっては初めての学会参加でしたが、すべての発表が現地開催となった学会は久しぶりのことで、会場は日本全国から沢山の先生方が集まっており、大いに盛り上がっていました。

発表当日まであまり実感が湧かず緊張もあまりせずにいたのですが、実際に会場に足を運び自分の発表会場を見たり他の先生方の発表を聞いたりしているうちに段々と身が引き締まるのを感じました。

今回私は「上顎歯肉癌に対する化学療法中に生じた腸管気腫症の1例」について報告致しました。1人で演台に立っている時間は10分弱と短いものではありましたがやはり不安はありました。しかし、近津教授をはじめ学会に参加した当科の先生方皆が会場内に来てくださり、安心感と心強さがあったため焦ることなく発表することができました。座長の先生からの質問は私があまり焦点を当てられていなかった観点からの質問であったため、今回の症例についてさらに知見を深めるきっかけを掴めたと考えています。

今回の学会を通じて、全国の様々な珍しい症例や研究を目にしました。すでに自分の知識の中にあるものでも別の視点から見ていたりより深いところで考察がされていたり、多くの学びを得ることができました。臨床の場でも向上心を持って様々なことにアンテナを張り歯科医師としての経験を積んでいきたいです。

現地では、お昼には岡山県産のフルーツが沢山乗ったパフェを頂き、夜には美味しいお酒やお料理を囲んで普段は真面目な先生方のお茶目な話を聞くことができたり皆でシメパフェを食べに行ったり、学びを深めるだけでなく美味しい楽しい思い出を作ることができました。今回の学会に参加できて良かったと心から思います。