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当科においても他科と同様、女性医局員の比率が約4割と多く、特にここ1,2年の間に既婚者の増加傾向が目立っています。それに伴い今後ママさん歯科医も増えていくでしょう。
週1、2回の終日外来勤務であれば家事、育児と両立が可能です。もちろん日々のご苦労もあるでしょう。ママさん歯科医は講座にとっても貴重な人的資源であります。専門性を持った医員が医療サービスを継続して提供できることは患者さんあにとっても有益なことです。
将来ママさん歯科医を希望する医員にとって医局レベルでも一層働きやすい環境を提供していきたいと思います。
当大学の「ダイバーシティ推進センター」では、出産・育児・介護のためにやむなくブランクが生じてしまった医師が、家庭と仕事を両立させて無理なく現場に復帰できるよう、サポートしています。現在、麻酔科の女性医局員も1名、ここの委員として活動しています。
◆ダイバーシティ推進センターで受けられるサービス
育児サポートとしての保育施設の確保
復帰支援セミナーの開催
給与形態の調節
医学生・研修医教育(医師としての職業意識を高める卒前教育)
◆勤務規定
常勤( 週4日+研究日1日)の助教 月給 30万円
常勤( 週4日+研究日1日)の臨床研究医 月給 12-20万円
非常勤(週1~4日以下)の助教 日給 8,000円
⇒ ダイバーシティ推進センター
つくしんぼ保育園は、東京医科大学病院の教職員が子供を預けて安心して働けることを目指して病院敷地内につくられました。
⇒ つくしんぼ保育園
息子が生後9ヶ月の時に復職し2ヶ月が過ぎました。復職先の茨城医療センターには敷地内に職員のための保育園があり、自然も豊かで子育てをしながら仕事をするのにとても恵まれた環境です。病院助教として週1.5日の外来勤務から開始し、息子も保育園に慣れてきた頃に少しずつ勤務を増やしていこうと考えています。
自身のライフイベントをきっかけに働き方について悩み、初めての育児、遠方で家族の育児支援を受けにくい環境の中でどのようにしたらキャリアを続けることができるのか非常に悩みました。当院には医局の垣根を超えた女性の復職支援プログラムがあり、先輩ママさんドクターと面談を行いました。面談では、自分自身がどうしたいのかを明確にすることができ、その上でベストな働き方を一緒に考えて頂きました。第3者の先生が相談役となり、医局と私自身のキャリアバランスを橋渡しして頂き、一人で悩んでいても解決できない思いを共有できたことに感謝は尽きません。
保育園に通い始めの急な発熱は新米ママの私にとっては肝を冷やす思いですが、外来の先輩ママさんスタッフのよくある事気にしないで、の暖かく力強い言葉に助けられながら無理なく仕事を続けられています。このように育児とキャリアを両立できるようサポートしてもらえる職場環境があることに日々感謝しております。子供がいるから頑張れる母親であり続けたいと思い、医療という形で社会に貢献できる喜びを実感しております。
池畑 美紀子