7月17日、研修医および専門医取得前の若手歯科医師を対象として、摂食・嚥下障害および周術期の栄養管理をテーマにした勉強会を開催しました。今回の講師は、後期研修医の南　咲良先生にお願いしました。口腔外科学的治療は「手術がうまくいった」、「病気を完全に切除することができた」で終わりではないのです。栄養は術後の創傷治癒に密接に関わりますし、術後の嚥下障害をいかに少なく、また、いかに早期に回復させることができるか、そういうところまで意識して治療に臨まなければならないのです。最近では「オーラルフレイル」といった概念も浸透してきています。南先生の講義を受けて、口腔外科医として改めて「嚥下」や「栄養」に関して担うべき責任の大きさを確認することができました。

　次回の病棟勉強会は、9月11日に予定しております。テーマは、「病棟業務における全身的管理の実際」として、池畑美紀子先生にレクチャーしていただく予定です。入局を希望する学生さんなど、勉強会に参加してみたい方、施設見学を希望される方がいらっしゃいましたらどうぞ遠慮なく医局にお問い合わせくだい。